仙人ヶ岳~足利近郊の変化に富んだ尾根~ 


標高
仙人ヶ岳 662.9m
山域
上州・北関東
登山日
2010年12月26日(日)
歩程
合計 5:00
歩行距離
8.3km
標高差
447m
累積標高差
+600m、-600m
登山口
岩切駐車スペースmapon
交通機関
 北関東道佐野沼田ICから23km
登山コース
岩切登山口-生満不動尊-仙人ヶ岳-犬帰り-猪子峠-岩切登山口
コースmap
仙人ヶ岳 登山コース

 

山行の記録

 コースタイム詳細

岩切登山口-(1:20)-生満不動尊上-(0:20)-熊の分岐-(0:20)-仙人ヶ岳-(0:25)-560m峰付近-(0:35)-犬帰り-(0:50)-428m峰-(1:10)-岩切駐車スペース

 

 岩切登山口~生満不動尊~熊の分岐~仙人ヶ岳

今年最後の山は足利の郊外にある仙人ヶ岳です。この山は大小山に登ったとき訪れためん処将さんの御主人に紹介された山で、この近くではお勧めの山の一つと言います。

岩切の駐車場からは沢沿いの道が始まります。枯れ葉を踏み締めながら登る道は冷たそうな水が流れる沢を右に左へと渡渉を繰り返しながら登って行きます。

岩切の登山口
落ち葉を踏み締めながら沢沿いの道を

飛び石や朽ちかけた丸木橋などを頼りに幾つかの渡渉を繰り返すと小さな滝を高巻きするところもあります。固定ロープが張られていましたが小さな沢登りと言ったところでしょうか。

登山道は幾つもの渡渉を繰り返しながら沢を詰めていきます。やがて大きな岩の陰に生満の不動尊が見えてきました。朽ちかけたお堂の不動尊は1000年の歴史を誇るところと言います。

小さな滝を高巻いて
生満の不動尊
マンガン鋼の採掘坑
熊の分岐への急な登り

沢沿いにはマンガン鉱の採掘坑跡があります。足利では戦争中乾電池などの原料としてマンガン鉱が掘られてという記事を見たことがありますが、この坑道もそのような零細な鉱山の一つでしょうか。

道端で小休止の後、沢音も細くなってきた坂道を登って行きます。傾斜を増す登山道はやがて右手の尾根を目指して登って行きます。固定ロープも張られた急な登りに汗を流すと熊の分岐です。

登山道は左手の細くなった稜線を登って行きます。山頂から下ってきた初老のパーティは地元の人たち。話では春になるとこの沢にはカタクリやニリンソウの花が、稜線にはアカヤシオの花も咲くと言います。暖かくなってからからまたこの山を訪れるのも良いのかもしれません。

たどり着いた雑木林の中の小さな頂は仙人ヶ岳の東峰、三角点のある山頂は稜線にあります。山頂は木立に覆われたところで冬枯れの梢の先に男体山や日光白根山、浅間山の頂がわずかに見えるだけです。この先には展望所がありましたが木立が伸びすぎているのか展望は期待できませんでした。

熊の分岐
仙人ヶ岳の山頂
猪子峠を目指して下り始めます
宗の岳からの展望

山頂に戻って昼食です。今回もまた山頂で温かいものと思いきりたんぽ鍋を持ってきました。めんつゆを使ったので少し甘すぎたとか、まあ山の上ではこんなものでしょうか。

 仙人ヶ岳~熊の分岐~宗の岳~犬帰り~猪子山~猪子峠~岩切登山口

帰路は猪子峠を目指して下ることにします。熊の分岐で往路に別れを告げ雑木林の明るい尾根道を下って行きます。小さなコブを幾つか越えると宗の岳と言われるピークです。開けたコブの上に立つと左手に松田川ダム、目の前に続く稜線はこれからたどるアップダウンの続く痩せた稜線、その先には深高山から石尊山へと続く尾根が見えていました。

この付近からは露岩の多い稜線が始まります。木立に覆われていますが松田川側は岩崖が切れ落ちているようです。

小さなアップダウンを繰り返したところが犬帰りの岩場です。垂直に切り立った岩場は高さ10mほど、鎖も張られているようですが最後の岩の足場が悪いようです。結局は登り返してきたのち巻き道たどることにしました。猪子峠側から見上げると足場も良く判り普通の長い鎖場です。今度来ることがあれば猪子峠側から登ったほうが楽なのかもしれません。

犬帰りの岩場
10mほどの鎖場
下から眺める犬帰りの岩場
露岩の痩せ尾根が続きます
目の前には深高山から続く尾根
暗い猪子峠

ここからも露岩の痩せ尾根が続いています。小さなアップダウンを幾つか繰り返したとことで最後の小休止しました。左手には松田川ダム、猪子峠は送電線の下付近のようです。

急坂を下り小さなコブを幾つか越えると暗い猪子峠です。まっすぐ進む道は深高山へと登って行く道です。我々は右手の道を下り岩切へと下ることにしました。

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