足利行道山~古刹や寺社が点在する歴史の尾根~ 


標高
行道山(石尊山) 441.7m 、大岩山 417m、両崖山 251m
山域
北関東
登山日
1992年3月1日(日)
歩程
合計 3:25
歩行距離
7.9km
標高差
210m
累積標高差
387m、-587m
登山口
浄因寺mapon
交通機関
 東武伊勢崎線足利市駅、 タクシー
登山コース
浄因寺 -0:40→ 行道山 -0:50→ 274m三角点 -0:40→ 両崖山 -0:30→ 織姫神社 -0:45→ ばん阿寺・足利学校 → 足利市駅
コースmap
足利行道山 登山コース

 

足利の北部に位置する行道山は、関東の高野山とも言われる名刹の山です。行道山から長く連なる稜線をたどる道は関東ふれあいの道にも指定され、晩秋から早春にかけての軽い陽だまりハイクには最適の山と言えます。また足利は大平記で知られた古い歴史の町です。市内には我国最古の学校と言う足利学校や、ばんな寺など、古い歴史を今に伝える町です。

浅草駅から東部伊勢崎線で足利市駅へ。足利の町は始めて降り立つ町です。登山口への交通の便はあまり良くないようです。このため駅前からタクシーで登山口のある浄因寺下へと向かうことにしました。

山行の記録

 浄因寺~行道山(石尊山)~大岩山(剣ヶ峰)~大岩毘沙門天~274m三角点

墨絵を思わせる行道山の断崖

杉木立の中の暗い参道を登って行くと浄因寺の山門です。急な石段を登り詰めると墨絵を思わせるような断崖と絶壁に囲まれた本堂と鐘楼。谷を隔てた崖上には茶室という清心亭が張り付くように建っていました。

本堂の側からさらに急な石段を登ると、たくさんの石仏に囲まれた寝釈迦が祭られている奥ノ院にたどり着きました。ガイドブックにも紹介されている寝釈迦像ですが、期待と異なりあまり大きくない釈迦像です。

奥ノ院からは明るい雑木林の尾根道を行道山へ向かうことにします。空は薄曇りで陽さしは薄いものの、かなり気温は上がっていようです。心地よい稜線上の尾根道にひと汗を流すと、潅木に囲まれた小さな行道山の山頂にたどり着きました。正面は視界が広がり白く霞んだ足利の町並みと、これからたどる大岩山、両崖山などの山々。振り返ると木立の中から赤城山、日光連山などを眺めることができます。

行道山の山頂で展望を楽しんだ後、大岩山へと向かうことにします。小さなアップダウンを幾度か繰り返し、登り詰めた小さな頂が剣ヶ峰と言われる大岩山です。頂上からヤブツバキの花の咲く、急な下り坂をしばらく下ると車道に飛び出しました。目指す毘沙門天は車道のすぐ下にあります。赤い幟の建ち並ぶ毘沙門堂は行基菩薩の開祖となる古刹で、大和の信貴山、京都の鞍馬寺とともに日本三毘沙門天の一つと言います。

古い堂に参拝した後、車道をしばらく下って行きます。やがて左手の尾根道へと急な階段をたどると、274mの三角点が立つ小さな頂にたどり着きました。

 274mの頂~両崖山~織姫神社

たどり着いた行道山からは足利の山が

ここからは、明るい雑木林の尾根道を両崖山へと向かうことにします。小さなアップダウンを繰り返す尾根道に軽く汗を流すと、足利城の城址という両崖山にたどり着きます。山頂には御嶽神社が祭られていました。

両崖山からは、露岩の目立つ尾根道を織姫神社へと向かって行きます。右手の木々の間には、棚引く雲のように白梅が咲き乱れている西渓園の梅園。しばらく下ったところが鏡岩の展望台です。よく整備された展望台からは織姫公園という園地になります。ここからしばらく下ったところが赤い社の織姫神社。足利織物の守り神として1300年の歴史を持つ古い神社と言います。

 織姫神社~ばん阿寺~足利学校

まだ時間もかなり早いようです。足利尊氏の屋敷跡というばん阿寺と、足利学校を見て行くことにします。ばん阿寺は浅い堀をめぐらせ、本堂を中心としてたくさんの堂を持った寺です。ここの大銀杏は関東最大というだけあってなかなか見事な枝ぶりです。

足利学校はばん阿寺から、しばらく歩いたところにあります。土塁をめぐらせた学校は去年再建されたばかりの真新しい建物で、当時を忍ぶ方丈、庫裏、書院などが建っていました。

その他のコース・山行記録
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