鹿島神社9:25~三床山10:15/40~小三床山11:20~鳥ヶ岳11:20/35~つつじ山11:55~桜山12:05/45~カタクリ群生地13:15/30~207m付近13:50/14:00~一床山14:20/14:50~鹿島神社15:40
コロナウイルスの感染は世界中に広がり、アメリカでの感染者は10万人を超えたというニュースが流れています。国内でも東京での感染者が急増し神奈川や千葉など含め外出の自粛が要請されています。人の集まらないところでは感染のリスクは少ないと言いながら、安心して山にも行けない不安な日々が続いています。
ヤマレコなどネット上の山行記事では三床山でもアカヤシオが咲き始めたと言います。春の時計は2週間以上も早くめぐっているのでしょう。
北関東道の佐野田沼インターから一般道に降りると鹿島神社の駐車場です。平日にも関わらす数台の車が停まっていました。
鹿島神社脇の山道を進むと出尾根コースの道標です。ここからは雑木林の登山道が始まります。やがて登山道は山頂直下の急坂です。雨が少ないためかザラザラと滑り易いところです。
たどり着いた三床山の山頂には石祠と三角点があります。木立の先には日光の山並みが曇り空の下に霞んでいました。
山頂で出会ったハイカーは太田の人とか、この周辺の山には良く登られているようです。ネットで調べるとか北関東には200近くの山があると言っていました。近くでは袈裟丸山のアカヤシオがお勧めとか、ほかにも姥穴山からやしお山にもアカヤシオが咲いていると言います。岩っぽい北関東の山々は低いながら変化のある山が多いようです。
三床山からは急坂を下って行きます。細い尾根道は岩っぽいところもありますがそれほど危険なところはありません。
やがて登山道に真新しい桜山への道標が建っていました。まっすぐ進む道は以前にも歩いた二床山から一床山へと続く道です。
まだ芽吹きの始まっていない明るい稜線を進むと小三床山です。ここからは栗谷坂峠へと下って行きます。
急坂を登り返したコブは鳥ヶ岳、一度小さく下って登り返すとつつじ山です。木立に覆われた山頂にはアカヤシオが咲いています。赤紫のミツバツツジ、赤い蕾が膨らんでいるヤマツツジも見付けることができます。山の季節は速足で通り過ぎようとしているようです。
つつじ山からは尾根通しに桜山に向かいます。稜線には根こそぎ倒れたミズナラが数本、昨年の台風による強い風がこの尾根筋を通り過ぎて行ったのでしょう。
たどり着いた桜山は木立に覆われたコブと言ったところです。満開のヤマザクラが数本、赤い若葉と真白い花が春の山を感じさせてくれます。
ここからは大姫山、天ヶ岳、竹山、金原山への尾根道が続いているようです。トレランで金原山、三床山を走り抜ける人も多いとか、後で知った話ですがこの時期大姫山の北斜面はアカヤシオの花が咲くところと言います。
桜山のからは道標に従い一床山へ向かうことにします。雑木林の下りから振り返ると桜山からつつじ山、鳥ヶ岳へと続く稜線、その山肌にはポツポツとヤマザクラの花灯りが灯っていました。
たどり着いた林道から笹に覆われた坂道を登るとカタクリの群生地です。道端に満開のカタクリ、タチツボスミレのほかアケボノスミレなど春の花を見付けることができます。この沢もまた台風の被害があったようで、土砂の流出などでかなり荒れていました。
ヒノキ林の中から一床山への尾根道が始まります。雑木林の明るい登り返しは標高差で300mほど、疲れた足にはなかなかきつい登り返しでした。
やがて細くなった尾根道を登って行くと一床山の山頂です。山頂標識とベンチが置かれた山頂からは360度の展望を楽しむことができます。
春先の曇りがちな空の下、まだ雪を被った男体山や日光白根山、霞んだ空にとけ込むように赤城山も見付けることができます。目の前に広がる稜線は寺久保山、その左に続く山々は大小山のようです。
山頂で展望を楽しみながら一休みです。ここからは二床山に戻り高松山を経て鹿島神社に下ることもできそうですが足も疲れ気味、明るい稜線を下り西入ノ頭から鹿島神社へ下ることにしました。
尾根筋からヒノキ林へは滑りやすい急坂、固定ロープが張られていました。たどり着いた林道をたどるとソーラーパネルの先が駐車場です。地元のハイカーの車がまだ一台停まっていました。