大山祇神社駐車場-(0:30)-大坊山-(0:20)-長林寺分岐-(0:25)-足利鉱山番屋-(0:20)-260m峰-(1:20)-大小山(妙義山)-(0:50)-やまゆり学園-(0:45)-大山祇神社駐車場
佐野の郊外に小さく続く稜線の一つに大小山があります。露岩に覆われた山頂に大きな大小の文字が掲げられている山で、古くから大天狗、小天狗の住む山としてあがめられていると言います。この山を知ったのは今年の秋口に三毳山を訪れた時、カタクリの里近くの小さな頂の上で出会った地元のお爺さんに、近くでお勧めの山として紹介してもらいました。
登山口の大山祇神社の神殿に参拝したのち明るい雑木林の中を緩やかに登って行きます。この道は大坊山の山頂に祀られた奥ノ院の参道となっており、登山道沿いには古い石碑も立っています。
古い石段を登って行くと広く開けた大坊山の山頂です。山頂には大山祇神社の小さな奥ノ院が祀られていました。山頂からは広い展望が得られます。低い山並みの先には秩父の山並みが広がっているようですがどの頂がどの山なのかを見分けるのは難しそうです。
大坊山の山頂からは岩がちな稜線を下って行きます。明るい稜線は再び小さな露岩のコブへと登って行きます。ここは長林寺からのハイキングコースが登ってくるところです。目の前にはゴルフ場の緑色のグリーン、これから向かう低い稜線の先には遠く白く雪を被った男体山の姿を見付けることができます。
ここからも小さなコブを越える明るい稜線の道が続いています。左が切れ落ちる稜線は足利鉱山の採石で土削られたところで、かってはつつじ山と呼ばれたところとか。目の前が開けた頂の上に登ると大きな展望が広がっていました。
ここから雑木林の中を下って行くと越床峠の手前に造られた山頂番屋です。番屋主のお爺さんの手作りのところのようで小さな休憩小屋やかえるの石像、木彫りのフクロウもありました。越床峠から車で登ってくることができるようで、地元のボランティアの人なのか番屋周辺に花などを植えていました。
ここ先が暗い越床峠、右手の道はあしかがの森病院へと下って行く道です。ここからは再び小さなコブを登って行きます。展望が広がるコブは260mの頂、時間は少し早そうですがこの山頂でお昼をとることにしました。お昼はホウトウ鍋を造りました。寒い時期、低い山の山行では温かい物も良い物です。
ここからも小さなコブのアップダウンを繰り返します。小さな岩場を越えると登山道は露岩の尾根道を登って行きます。それほど危険なところはないものの、変化に富んだ岩場は低山の単調さを忘れさせてくれます。
駒場から登ってくる道を左から合わせると登山道は展望の開けたコブの上にたどり着きました。まっすぐ下り道は稜線を下りやまゆり合学園へと下って行く道、左に手の道の先には大小山の小さな頂がそびえています。
一度小さく下った道は暗い鞍部へ。ここから大小山への登り返しが始まります。途中には大きな岩もあり、固定ロープで岩を越えることになります。
明るい尾根道を登り返した頂は1/25000地形図に大小山と表示されている頂で、露岩に覆われていることから妙義山とも呼ばれています。本来の大小山はここから少し下ったピークを指していると言います。展望の開ける山頂には山頂標識と4等三角点が建っていました。
ここからは小さく下った登山道は二手に分かれます。左手の道はNHKのアンテナを目指して下って行く道。右手の道はやまゆり学園へと下って行く道です。我々は右手の尾根道を下りやまゆり学園に向かうことにしました。
たどり着いたやまゆり学園からは集落の中をたどることになります。目の前に車を停めた大山祇神社が見えるものの集落の中の道は迷いやすいものです。地元の人に道を聞きながら大山祇神社への道を急ぎました。