三ツ石森林公園10:00~雪入ふれあいの里公園10:50~鳥の池東屋11:20/30~剣ヶ峰12:00/30~雪入山~青木葉峠12:55~青木葉山~浅間山13:25/35~三ツ石森林公園14:20
筑波山、宝篋山から続くなだらかな稜線の先に千代田アルプスと呼ばれるハイキングコースがあります。茨城県の分県登山ガイドに雪入山、浅間山が選ばれているハイキングの山です。地元のボランティアにより千代田アルプスと呼ばれるようになったことからコースの整備が行われ、多くのハイカーが訪れるようになったようです。
雪入はかつて採石場があったところで、採石場の跡地には人工池が点在しています。また近くにはかつて金の採掘がおこなわれた鉱山がありした。
またこの周辺は3000本と言うヤマザクラが自生しているところ、雪入成沢のヤマザクラとして古くから知られていると言います。
登山口は三ツ石森林公園、アプローチは目印なども少なく道迷いしそうなところです。車のナビは県立中央青年の家近くを案内してくれましたがとんだ道間違いでした。
ログハウス風のもりの小屋から僅かに下ると見返りの滝、ここからは雪入ふれあいの里公園への舗装道路歩きが始まります。
青木葉峠へと続く道を右に分けると程なく金命水コースの入り口、金命水、銀命水をたどり浅間山に登ることが出来るようです。
眺望大桜、白妙桜などと名付けられたヤマザクラの大木を目にしながら舗装道路を登って行くと雪入ふれあいの里公園の駐車場にたどり着きました。
ここからは山道が始まります。所々にベンチが置かれた道をジグザグに登って行くと風の池、花の池などの池がありました。かつての採掘場に水がたまった人口池と言います。鳥の池のバードウォッチング観察窓の先にはカモなどの野鳥が見えると言います。
ここからは剣ヶ峰へと直登する翁桜コース、雑木林の中に固定ロープが張られた見上げるような急坂です。所々には大きな岩などがあるところです。雪入山周辺の地層は筑波変成岩と呼ばれ深い海に堆積した岩がマグマなどの熱により変性しホルンフェルスと言う硬い岩石に変わったものと言います。
剣ヶ峰コースを左から合わせひと登りすると剣ヶ峰広場です。目の前は広く開け少し濁った空の下に霞ケ浦が見えています。海と間違うように二つに分かれて広がる霞ヶ浦、潮来や香取など利根川の先端の街は白い霞の中に隠れていました。
時計はそろそろお昼です。山頂のベンチに腰を下ろしお弁当です。
剣ヶ峰からは浅間山を目指すことにします。すっかり葉を落とした雑木林の尾根歩き、道標も良く整備されています。
雪入山は縦走路の通過点と言ったところ、小さなアップダウンを繰り返すとパラグライダー離陸所跡です。目の前は木々が切り払われています。利用しなくなってからかなり時間が過ぎたのかススキなどの草が茂っていました。
大きな桜の大木は大黒天桜、この稜線には七福神にちなんだ雪入七福神桜があります。この周辺の桜の時期は3月の末でしょうか、その時機にはサクラの花を楽しむ山行を楽しむことが出来そうです。
小さく下ると青木葉峠、弓弦と雪入を結ぶ峠です。小さく登った青木葉山を越えると黒文字平です。目の間が開け青空の下に筑波山の双耳峰がそびえていました。
程なく浅間山へと直登する急坂、しめ縄が張られた坂道には崩れた宝篋印塔と木彫りの塔や道祖神が祀られています。
ひと登りした浅間山の山頂には古い石祠や石塔が祀られていました。山の名から富士山信仰の山なのでしょうがその痕跡は見当たらないようでした。
ここからは三ツ石森林公園に戻ることにします。千代田アルプスの縦走路はこの先閑居山、権現山へと続いているようです。
山頂から暗い杉林を下って行くと閑居山への分岐、三ツ石森林公園へは少し戻った明るい雑木林の中を緩やかに下って行きます。春にはヤマツツジの花が咲く所、ランの道と書かれた案内版があるところからキンランも咲くようです。
しばらく下ると車を停めた三ツ石森林公園のもりの家にたどり着きました。
低い稜線歩きを楽しめる千代田アルプス、春には雪入七福神桜を探しながらのお花見ハイクも良いようです。