吾国山は小さいながら関東百名山の一つに数えられる山です。先週、登った愛宕山から難台山へと続く縦走路の北端に位置する山です。竪破山の登山だけでは物足りないので帰り道に、道祖神峠から吾国山の山頂を往復しました。
道祖神峠の道端に車を停め、洗心館へと続く車道の脇に付けられた小道を登って行きます。しばらく登るとガイドブックにも紹介された狭き門です。新約聖書マタイ福音書の「力を尽くして狭き門より入れ、滅びにいたる門は大きく、その路は広く、これより入る者おおし、生命にいたる門は狭く、その路は細く、これを見出す者すくなし」にちなんで名付けられた門です。洗心館はキャンプやハイキング、自然観察などを目的とした茨城県の施設で、夏休みにはたくさんの子供たちで賑わうところのようです。
登山道は洗心館の傍から杉林の中を山頂に登って行きます。途中、幾分傾斜が緩やかになるところもありますが、山頂直下の登りはかなり急な坂道です。たどり着いた吾国山の山頂には石垣で囲まれた吾国神社の神殿が建っていました。初夏にはレンゲツツジの咲くところのようですが、まだ芽吹きも始まっていません。目の前に連なる山々は加波山、その奥に霞むのは筑波山です。振り返ると、先週登った愛宕山から難台山への縦走路が続いていました。