つつじヶ丘9:40~弁慶茶屋10:20/25~屏風岩10:55~女体山11:15/25~御幸ヶ原11:45~男体山12:00/05~御幸ヶ原12:15/45~筑波高原キャンプ場分岐13:00~筑波高原キャンプ場13:40/45~つつじヶ丘14:55
今年最初の山行は高尾山の初詣です。成人式のあった昨日は午後から雨模様、夜には低気圧が日本列島を横断するなどで北日本を中心に荒れた天気が続いています。関東地方は午前中に前線が通過するため午後には天気が回復すると言います。
たどり着いたつつじヶ丘の駐車場は曇り空のためか閑散としています。昨日の強風の影響でロープウェイも運行を中止していたようで、ようやく運転を開始し始めたところでした。
ガマ洞窟や子授け地蔵が呼び物の土産物屋さん脇から登山道が始まります。春にはツツジの咲くと言う階段は思いのほかの急坂、歩き初めにはかなりきつい登りです。振り返ると曇り空の下に墨絵のような雲海、表筑波スカイラインが続く尾根の中には先月登った宝篋山の電波塔が見えていました。
登りが緩やかになってくると登山道は雑木林の中を登って行くようになります。アカガシやシキミ、アオキなど照葉樹が目立つ登山道はやがて岩っぽい坂道になります。ひと登りしたところが弁慶茶屋跡、白雲橋から登ってくる道を合わせるところです。
ここからは奇岩を数えながらの登りが始まります。弁慶の七戻り岩、高天ヶ原、出船入船、裏面大黒などと名付けられた岩っぽい登りはやがて屏風岩にたどり着きました。須佐之男命が祀られたと言う安座常神社の先にはトラロープで仕切られたふみ跡が、非正規コースのため立入禁止と書かれたプレートがかかっています。
古くから多くの人が登っている山と言うこともありたくさんのふみ跡が付いているのでしょう。このふみ跡は白雲橋コースの白蛇弁天付近へと続いていると言います。
また北斗岩付近から下るふみ跡は護摩壇コース、中沢ケルンを越え東筑波ハイキングコースへと下って行く道でこちらはネット上にも山行記事が多いところです。
屏風岩から岩っぽい急坂を登って行くと女体山の山頂です。女体山神社が祀られた山頂は目の前が開けた岩峰の上、正月の参拝客でにぎわう山頂が危険ということなのか山頂は太い木の柵で囲まれていました。
曇り空の下、目の前にはうすい靄に包まれた幻想的な眺めが広がっています。棚引く靄の中から頭を出す都心のピル郡、雲の下に黒いシルエットとなって見え隠れする丹沢の山々の外れに富士山の姿が見え隠れしています。筑波山から富士山までは直線距離で155km、ここから富士山を見ることができたのは数えるほどしかありませんが意外に近い距離にあるようです。
また女体山神社の先には真っ白な雪を被った男体山と大真子山、女峰山、それから右に目を移すと大きな高原山の山塊も白い雪を被っていました。
女体山から緩やかに下って行くと御幸ヶ原です。ケーブカーやロープウェイで登って来たのか、中年のハイカーの数も多くなってきます。毎日、筑波山に登っていると話していた初老の男性も目の前を下っていました。
御幸ヶ原から岩っぽい坂道をひと登りすると男体山の山頂です。ケーブルカーで登ってくるお正月の参拝客も多いようで男体山神社にも神主さんが詰めていました。御朱印ガールが流行ということもあるのでしょうが神主さんも大変なようです。
男体山からは御幸ヶ原に、ケーブルカー駅そばの土産物屋さんのベンチで昼食です。御前中は曇っていた空にも青空が広がり、目の前には風力発電の風車がある加波山、その先は雨巻山などの低い山並が続いています。
帰りは筑波高原キャンプ場に下り東筑波ハイキングコースを回りつつじヶ丘に戻ることにします。女体山に向かい緩やかに登り返し山頂手前からキャンプ場へと下って行きます。明るい雑木林の登山道は融けかけた霜柱で結構滑りやすい下りでした。
筑波山高原キャンプ場で一息を入れたのちつつじヶ丘に戻ることにします。樹林帯の中を緩やかにたどる登山道には幾つかのふみ跡が見え隠れしています。ここ筑波山は人に知られていないコースがたくさん残っているようでした。