つくば高原キャンプ場9:40~女の川女の川入り口9:50~546m付近10:10/20~645m付近10:40/45~745m付近10:15/30~キャンプ場コース11:35~女体山11:50~カタクリ園地ベンチ12:05/30~男体山13:00~ユースホテルコース入り口13:30~つくば高原キャンプ場14:30
何時もたくさんのハイカーで賑わうケーブルカーコースやつつじヶ丘コースから離れた筑波山の北斜面には歩く人も少ない静かなコースが幾つかあります。
その中でも男の川コース、女の川コースはこの時期、ニリンソウやカタクリの咲くところとしてネット上にも幾つかの山行記録が紹介されているところです。
つくば高原キャンプ場へと向かう山道には平日にもかかわらずたくさんの車が止まっています。男の川コースやユースホテルコースを登って行く人が多いようです。我々はつくば高原キャンプ場の駐車場に車を止めることにしました。
駐車場からは山道をしばらく戻ることになります。ここは関東ふれあいの道に指定されてところで道端にはお馴染みの道標が建っていました。
しばらく戻ると女の川、現地の案内板によると万葉時代から詩歌に謡われ恋の川とも呼ばれ男体山を源流とする男の川と合流し男女川になると言います。ケーブルカーコースの中間にも男女川(みなのがわ)の源流がありますが、小倉百人一首に「筑波嶺の 峯より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」と謡われたのはどちらの川なのでしょうか。
苔むした岩を踏みながら登って行く沢道、踏み跡は思いのほかしっかりしていて迷うことはありません。途中、渡渉やトラロープが張られた岩場もあります。
やがて稜線が近づくと枯れた沢を登って行く急な登りです。踏み跡も少し不明瞭になってきます。大きな女岩から左手の尾根道の登るとキャンプ場から登って来るハイキングコースに合流しました。
ここはたくさんの人が歩くところです。山頂からは10名ほどの団体が下ってきました。たどり着いた稜線は女体山の山頂直下です。岩の階段をひと登りすると展望が開けた女体山の山頂にたどり着きました。
霞んだ春の空の下、展望は期待すべくもありません。霞ヶ浦さえも霞んだ靄の中に隠れていました。北側は真壁周辺の山、風力発電の風車の側に頭をもたげるのは加波山です。これから続く稜線には足尾山、きのこ山などの小さな頂が続いています。その山肌には桜の花灯りが灯っているようでした。
山頂からはたくさんのハイカーで賑わう道を下って行きます。しばらく下るとカタクリ園地、ここにもたくさんのカタクリが咲いていました。
カタクリ園地からは男体山の山頂に向かいます。たくさんンのハイカーと一緒に岩っぽい坂道を登って行くと男体山の山頂です。
山頂の社も展望が開けるところですが春霞の空の下では麓の街並みが見えるだけです。予定では山頂直下の自然探求路を歩き男の川コースを下るとつもりでしたが疲れたこともありユースホテルコースを下ることにしました。
御幸が原の土産物屋の裏手からユースホテルコースが始まります。深峰歩道とも呼ばれ関東ふれあいの道に指定されているところです。また山頂の土産物屋などの工事用車両も通るところです。
折りから道路の補修工事が行われているようで大きな石が敷き詰められ結構歩きにくい下りでした。
ジグザグに下って行く道に飽きはじめる始めるころユースホテル跡の駐車場、さらにしばらく下るとつくば高原キャンプ場への分岐です。キャンプ場までは20分ほどの車道歩きが残っていました。
筑波山にはカタクリやニリンソウなどが咲き競っています。ニリンソウに交じってアズマイチゲやキクザキイチゲの花が咲いていました。
カタクリで有名な山は数々ありますが全山がカタクリに包まれる山は多くありません。新潟や北海道ではたくさんのカタクリの花に出会ったことがありますがそれに負けないほどの満開のカタクリに出会えた山行でした。