日向和田駅11:35~天澤院12:05~天満宮12:15~梅の公園12:15~下山八幡宮12:30~即清寺12:45/55~セブンイレブン青梅柚木町店13:05/10~愛宕神社13:10/40~寒山寺駐車場14:40/55~寒山寺15:05~御嶽遊歩道展望休憩所15:15/20~御岳橋15:35~玉堂美術館15:50~杣の小橋16:05~御岳交流センター駐車場16:20
先日歩いた大多摩ウォーキングトレイルAコースの続き、青梅線の日向和田駅から御嶽山駅までを歩くことにします。ここは吉野梅園周辺の古刹と御岳渓谷の遊歩道をめぐるハイキングコースです。
また吉野梅園から軍畑までは鎌倉古道山の道が通っていたところです。山の道は鎌倉古道上道の裏街道として、町田から秩父を結んでいた道と言います。NHK大河ドラマ、鎌倉殿の13人にも登場する畠山重忠が鎌倉へと向かうとき通ったとされるところです。御嶽山神社には畠山重忠が奉納したという大鎧があると言います。
日向和田の駅から神代橋を渡ると吉野梅郷です。かつてプラムポックスウイルスの感染ですべての梅が伐採されましたが2020年ころからは新たな植栽も進み、梅まつりもにぎわい始めていると言います。
観梅通りには天澤院があります。石段を登って行くとヒガンバナやシモバシラの花が咲く境内、草に埋もれそうに牛石が祀られていました。
天澤院の裏手には天満宮があります。急な石段を登ると古びた社、その左右には八坂神社や琴平神社遥拝所などの社が祀られていました。
吉野街道に沿って続く観梅通りには青梅きもの博物館や中道梅園があります。鳥居の先には下山八幡宮がありました。かつて下山と呼ばれた梅郷の鎮守と言います。
吉野街道から石段を登ると即清寺です。山内新四国八十八ヶ所のお寺で、愛宕山の山麓に八十八ヶ所の霊場にちなんだ石仏が祀られていました。また境内の板碑は十三仏結衆板碑と呼ばれ阿弥陀三尊梵字を中心に、他の十仏の梵字を配していると言います。
大きな石鳥居から坂道を登ると愛宕神社の境内です。見上げる長い石段を登ると大きな拝殿が建っていました。石段の周辺はツツジの名所です。春には色鮮やかな約450本のツツジが咲くと言います。
ここは鎌倉古道山の道が通ていたところです。道端には鎌倉街道の案内板が建っています。この先、軍畑大橋で多摩川を渡り名郷へと向かったと言います。その先には畠山重忠とその妻が分かれを惜しんだという妻坂峠があります。
ここからは車の流れも多い吉野街道歩きです。櫛かんざし美術館を超えしばらく歩くと寒山寺の駐車場です。
寒山寺は「月落ち烏啼いて霜天に満つ」から始まる張継の漢詩「楓橋夜泊」でもお馴染です。
月落ち烏啼いて 霜天に満つ
江楓漁火 愁眠に対す
姑蘇城外 寒山寺
夜半の鐘声 客船に到る
書家田口米舫氏が明治18年に中国に遊学したとき、寒山寺で釈迦如来像を拝領、澤乃井醸造元当主小津太平翁の尽力を得て昭和5年に建てられたお寺と言います。
急な石段を登った二重の塔には寒山寺の住職が訪れたときの写真などが展示されていました。
ここからは多摩川沿いに続く遊歩道です。しばらくするとこの周辺は紅葉に彩られたくさんの散策の人で賑わうことでしょう。
鵜瀬橋の下を超えしばらく歩くと道は川を離れ御岳トンネルへ、玉堂美術館から再び多摩川沿いの遊歩道を歩くようになります。遊歩道には散策の若者、河原遊びの荷物を運ぶ家族連れもいました。
杣の小橋で左岸に渡ったのち車を停めた御嶽駅近くの駐車場に戻りました。紅葉に彩られる季節にゆっくり歩くのも良いところのようでした。
多摩の川の川沿いには秋の花が咲き始めていました。河原に咲いていたのはセイヨウフジバカマか、アメリカ南東部、メキシコ原産の園芸種のようです。