川又駐車場8:35~有馬ダム8:55~白谷沢出会い9:10~420m付近9:30/35~550m付近10:00/10~林道休憩所10:40/11:20~林道分岐11:35~727m展望台11:50~490m付近12:20/30~川又駐車場13:10
山の会の仲間との山行は棒ノ嶺です。埼玉と東京の県境に位置するこの山は奥多摩側からは棒ノ折山、奥武蔵側からは棒ノ嶺と呼ばれていると言います。関東ふれあいの道の山草の道として整備された登山道は御嶽駅から岩茸石山、黒岳、棒ノ折山、さわらびの湯へと続いています。この中の白谷沢は小さな滝やゴルジュが続くところで軽い沢登りが楽しめるところとして知られています。
たどり着いた川又の駐車場には武州世直し一揆の大きな壁画があります。幕末の1866年、秩父郡、高麗郡、多摩郡ので発生した大規模な一揆で黒船によりもたらされた開港と対外貿易、第二次長州征伐などで米穀など物価が高騰ことにより農民の生活が困窮したことから引き起こされたものと言います。
有間ダムの対岸をしばらく進むと白谷橋です。登山届のポストが設置された白谷沢出会いからはヒノキ林の中を緩やかに登って行く登山道が始まります。小さな岩場を越えると左手に藤懸ノ滝、ここからは沢の中を登って行く道が始まります。
浅い流れを渡りながら沢を登って行くと第1ゴルジュ、天狗滝の脇を登って行くと第2ゴルジュです。瀬音を聞きながら登る沢はそれほど危険なところもないようで雨の後などでなければ登山靴を濡らすこともありません。
やがて沢は第3ゴルジュにたどり着きます。登山道は右手に付けられた鎖場を登って行くことになります。ゴルジュの先は落差10mほどの白孔雀の滝となっているようで、鎖場がなければ本格的な沢登りとなるところでしょう。
登山道は小さな岩場を越えると沢から離れ雑木林の中を登って行くようになります。やがて木の階段をひと登りすると林道の休憩所にたどり着きました。
ここからは雑木林の中を岩茸石、権次入峠、棒ノ折山へと登って行くところです。このベンチに腰を下ろしお弁当にしました。
体調が思わしくないこともありましたが、上から降りて来た夫婦連れの話では稜線では冷たい風も吹き始め雨も降りそうと言います。山頂での展望も期待できそうにないこともあり今日はここから登山口に戻ることにしました。
林道をしばらく進むと岩茸石から下ってくる登山道を合わせる滝ノ平尾根の分岐です。ここからわずかに登り返すと727mの標高点がある展望台です。曇り空の下に展望は期待できないものの名栗湖の先に金毘羅山から有間峠へと続く長い尾根が見えています。その先には武川岳から続く奥武蔵の山々、伊豆ヶ岳の山頂は同定できるもののなだらかに連なる奥武蔵の山々はなかなかその山頂を見定めることは難しいものです。
ここからはヒノキ林の中の単調な下りが始まります。途中、林道を横切るところもありますが展望もきかない道をひたすら下ることになります。
単調な下りに飽きはじめるころ、さわらびの湯を見上げる滝ノ平尾根の登山口にたどり着きました。小さな橋を渡ると車を停めた川又の駐車場は目の前でした。