鶴峠9:30~1010m付近9:55/10:00~奈良倉山直下1225m付近10:30/40~奈良倉山11:00/10~松姫峠11:40/12:00~鶴寝山12:40/45~山沢入りのヌタ(トチの巨樹分岐)13:05~わさび田13:50/14:00~小菅の湯14:40
山の会の山行は中央線沿線の鶴峠から鶴寝山の稜線歩きです。石丸峠から続くなだらかな牛ノ寝通りは大マテイ山から鶴寝山、奈良倉山を通り三頭山へと続いています。今回の登山口は三頭山の登山口でもある鶴峠、上野原駅から鶴峠へのバスは11月までの休日のみの運行です。
狭い上野原駅のバス停には大マテイ山を目指す長いハイカーの列ができていました。大型のバスが2台、この山域を目指すハイカーは我々も含め100名近くいるようです。
バスは紅葉に包まれた上野原の集落を1時間ほど、たどり着いた鶴峠は陽の光を浴びたもみじが真っ赤に色付いていました。
鶴峠からはヒノキ林の山道が始まります。気温はかなり冷えているようですがそれでも登り始めると体も暖かくなってきます。JT小菅の森のイベント広場を右に分けると暗いヒノキ林の中の急坂が続いています。
しばらく登ると落ち葉を落とした雑木林の急斜面を登って行くようになります。梢の先からは飛竜山、雲取山から続く長い奥多摩の稜線、振り返ると鶴峠から続く三頭山の頂が見えていました。
山頂直下で一息を入れた登山道は回り込むように山頂へと登って行きます。三角点の置かれた山頂は木立の中、その先は目の前に富士山を一望する展望台です。
青いシルエットとなった三ツ峠、白い雪を被った富士山の山裾には杓子山や鹿留山の頂、目の前に横たわる尾根は先日登った大樺ノ頭から続く大峰の稜線のようです。
奈良倉山からは松姫峠へと続く明るい稜線歩きです。この周辺は林道も入り組んでいるようで鶴峠などから登ってくる道が幾つか分かれています。分岐には立派な道標なども整備されていました。
黄色く色付いた落葉松の落ち葉を踏みしめながら緩やかに尾根筋を下って行くと松姫峠です。立派なトイレもある峠は小菅の湯と大月を結ぶ道です。
松姫バイパスが開通してからは松姫峠から上野原方面は通行止め、小菅の湯と松姫峠を結ぶバスが土日に1本あるようで峠には時間待ちのバスが停まっていました。
松姫峠で昼食ののち鶴寝山を目指します。トイレの裏から枯葉に覆われた登山道が始まります。しばらく登ると大菩薩峠ニリンソウコースへの分岐、春にはニリンソウのやカタクリにも出会えるとところでこれを目当てに春に訪れても良いかも知れません。
雑木林の尾根道を登って行くと鶴寝山の山頂です。明るい山頂は展望の広がるところですが富士山はその頂を雲に隠していました。
ここからも明るい尾根道歩きが続きます。厚く積もった落ち葉に道が不明瞭になっているところもあります。小さなアップダウンを越えると山沢入りのヌタです。大マテイ山は左の道を登ることになりますが、小菅の湯からのバスを考えると少し時間的にきつそうです。今回はトチの巨樹からわさび田へ下ることにしました。
緩やかに下って行く道は厚い落ち葉に覆われています。やがて沢筋に下るとトチの巨木、樹齢は600年ほどとか、もう一本あった巨木は途中から折れていました。
登山道は沢筋へと下って行きます。落ち葉は深いものの道は良く整備され桟道なども付けられています。
しばらく下るとわさび田です。黒いネットで覆われたわさび田には青い大きなわさびが、林道から山道を少し登るようになるので作業もなかなか大変のようです。黒いネットは盗難防止なのかシカなどの食害防止なのか、いずれにしろ大変な作業なのでしょう。
たどり着いた小菅の湯では40分ほどの待ち時間があります。近くの道の駅にお土産や飲み物を買いに行っているうちに上野原行きバスがやってきました。