小屋平10:20~林道分岐10:45/50~石丸峠11:40/12:00~1460m付近12:50/13:00~榧ノ尾山13:25~1300m付近14:10/20~牛ノ寝14:30~大ダワ15:05/15~705m付近16:35/40~山沢16:55/17:00~小菅の湯17:10
大菩薩峠から小金沢山へと続く稜線上にある石丸峠、ここから小菅の湯へと緩やかに下って行く尾根道は牛ノ寝通りと呼ばれるところで、ブナの紅葉が綺麗なところとしてネットなどにも紹介されています。
9月は延々と続く雨模様で山に行けたのは1日だけ、久しぶりの晴れと言う天気予報に誘われ甲斐大和駅を目指しました。駅前に待っていた栄和交通のバスは2台、そろそろ秋の気配も漂い始めたこの時期は大菩薩へと向かうハイカーも多いようです。
小屋平のバス停からは樹林帯の中の登りが始めります。前日まで雨が降っていたこともあり登山道は多少濡れていましたがスパッツを付けるほどのこともありません。
林道を越えると登山道は左手の唐松林を登るようになります。青空の下のは青黒いシルエットとなった富士山が顔を出しています。目の前には上日川ダムが見えていました。
温暖化の影響か天気予報ではまだまだ暑い日が続いています。落葉松の梢は黄色く色付き始めているものの今年の紅葉にはまだ数週間は時間が必要なようです。
ひと登りすると登山道は熊沢山の山腹を巻くように登って行きます。やがて視界が開けると小さな崩壊地です。青黒くそびえる富士山は初冠雪があったようで山頂直下には白いものが見えていました。
熊沢山から下ってくる道を左から合わせると小金沢へと続く稜線、小さく登った先が石丸峠です。振り返ると青空の下に南アルプスの長い稜線が広がっていました。
石丸峠の道標を左に折れると牛ノ寝通りが始まります。コメツガの林を下る道はジグザグを繰り返しながら高度を落としていきます。地形図には玉蝶山というピークもあるようですが巻道が付けられているよいうで見付けることができません。
やがて下りも緩やかになると心地よい尾根道が続きます。道端には作業道へと下る道標もありました。雑木林の中を下って行く尾根道はブナやミズナラの紅葉に彩られるところのようです。春先や紅葉の時期にはたくさんのハイカーが訪れるところのようですがこの時期は行き交う人もまばらです。
しばらく下ると榧ノ尾山です。小さな広場には三角点と山頂標識、しかし木立に覆われたピークからは展望を期待することはできません。
緩やかに下って行く道は程なく大ダワにたどり着きます。まっすぐ進む道は大マテイ山の山肌を巻き松姫峠へと続いているようです。新緑の頃などに訪れると気持ちの良い尾根歩きが楽しめるところでしょう。
我々は大ダワの分岐から道を左にモロクボ平を目指して下って行きます。登山道は緩やかに雑木林の中を下っていきます。途中には桟道もあり左手が切れ落ちているところもありました。
しばらく下ると道端にワサビ田をへと下る道標、我々はモロクボ平を越え小菅の湯に下ることにしました。
雑木林をさらにしばらく下るとモロクボ平、さらに下って行くと川久保と田元・中組の分岐です。ここは道を右に、登山道は暗い樹林帯の中をジグザグに下って行きます。つま先下がりの急坂は疲れた足にはなかなか堪える下りでした。
小さな橋を渡ると登山口の広場、小菅の湯までは集落の中を登り返すことになります。道の駅の駐車場はまだたくさんの入浴客で賑わっているもののバスは最終の奥多摩行です。辺りが薄暗くなり始めるころ奥多摩行きのバスがやってきました。