鳩ノ巣駐車場10:40-(1h00m)-大根ノ山ノ神11:40/12:00-(0h55m)-910m付近12:55/15-(0h50m)-本仁田山14:25/15:00-(1h00m)-900m付近15:50/16:15-(0h35m)-安寺沢入口16:50-(0h40m)-奥多摩駅17:30
今年2度目の上陸となった台風18号が日本列島に大きな爪跡を残していったのは昨日の午前中、台風一過の青空が広がる奥多摩に軽いハイキングを楽しむことにしました。本仁田山は川苔山の手前に位置する地味な頂です。奥多摩の山に通い始めた頃、一度その山頂を訪ねたことがありましたがそれ以来の山行です。
鳩ノ巣駅近くの無料駐車場には平日にもかかわらず数台の車が停まっています。川苔山を目指している人の車も多くあるのでしょう。
鳩ノ巣駅の踏切を越えると棚沢の集落の中を登って行く急坂が始まります。急坂を地元の人の車がアクセルを吹かしながら登ってきます。途中の民家には専用のモノレールがありましたがお年寄りにはなかなか辛い生活環境なのでしょう。
集落の外れから杉木立の中を登って行く登山道が始まります。すでに山は秋の装いに変わり始め道端にはヤマジノホトトギスやキバナアキギリが咲き始めています。
緩やかに登って行く道はやがて大根ノ山ノ神の祠が祀られた分岐点にたどり着きました。地形図にはないもののここまでは林道が登ってきているようで道端には軽自動車が駐車していました。
ここからは再びヒノキ林の中を登って行きます。川苔山へと向かう道を右に分けると登山道は急な尾根道を登るようになります。暗い登山道にはカシワバハグマ、まだ緑色のマムシグサの実も見付けることができます。
雑木林の稜線をしばらく登ると登山道は防火帯のような開けた尾根を登るようになります。やがて目の前が開けてくると青空の下にコブタカ山の頂がそびえていました。
急な登りに汗を流してたどり着いたコブタカ山は縦走路上の小さなピーク、大ダワへと下って行く道を右に分けなだらかになった稜線を本仁田山へ向かいます。この稜線は台風の強い風が吹き抜けたようで登山道にはまだ青いドングリ、たくさんの小枝が落ちていました。
本仁田山の山頂へは小尾根を巻きながら急坂を登って行きます。思いのほか急な登りに額からは大粒の汗が滴り落ちてきます。
たどり着いた本仁田山の山頂には三角点と朽ちかけた小屋が建っています。東側が切り開かれ山頂からは目の前に高水三山の頂、その先には所沢の西武ドーム、さらにその先には新宿や池袋の街並みが霞んでいました。
振り返ると三頭山の頂の先に富士山が大きなすそ野を広げています。山頂で出会った中年の人の話ではこの時期富士山が見えるのはめったにないことと言っていました。
本仁田山からは安寺沢に下ることにします。しばらく下ると鳩ノ巣への分岐、ここから右に折れると樹林帯の急な下りが始まります。昨日の風で落ちた小枝が登山道を覆い隠し道を踏み外しそうになります。この道はあまり人が入っていないようでかなり荒れ気味です。
しばらく急な坂道を下ると安寺沢への分岐です。ここは道を右に折れ急な斜面をトラバース気味に下って行きます。さらに杉林の中をジグザグに下って行くとワサビ田のある人家にたどり着きました。
本仁田山の山頂からここまでおよそ1時間半、晶文社のコースタイムでは奥多摩駅まで1時間半と書かれていますが荒れた道のためか思いのほか時間がかかりました。
ここからは奥多摩駅までは舗装道路歩きです。やがて採石場の大きな建物が見えると奥多摩駅は目の前でした。