道の駅たばやま8:25~サヲウラ峠入り口8:40~山王沢乗越9:30/40~1200m付近10:25/35~サヲウラ峠11:20/30~丹波天平12:20~丹波分岐広場12:25/13:20~道の駅たばやま14:40
丹波天平は「たばでんでいろ」と読むとか。山の平らな部分という意味と言いますが何とも不思議な読み方です。また飛竜山へと続くこの尾根道は秋の紅葉でも有名なところです。
たどり着いた道の駅たばやまは休業日です。閑散とした広い駐車場には数台の車が停まっていました。
舗装道路をしばらく進むと目立たないサヲウラ峠入り口の標識がありました。付近は野菜畑となっているようで道路に沿って電気柵が張りめぐらされています。
付近で作業をしていた人からは「今朝も熊が出たから気を付けて・・・」と声をかけてくれます。熊が人に慣れてきたのか最近は民家近くにも熊が出ているようです。
やがて道は電気柵を越えて樹林帯の中を登って行きます。すでに秋の真っ最中という時期ですが急な登りに額からは汗が噴き出してきました。
道標が建つところは山王沢乗越と呼ばれるところ、地形図には表示されていないものの目の前まで林道が続いていました。ここからは雑木林の斜面をジグザグに登って行きます。登山道には落ち葉が目立ちますがまだ見上げる梢の紅葉は進んでいないようです。
急な登りにジグザグを繰り返すと登山道は斜面を巻くようにサヲウラ峠へと登って行きます。落ち葉に覆われた登山道は谷側に崩れかけているところもありました。
木立に覆われた登りからは展望は期待できません。それでもわずかに開けた木の間から雁が腹摺り山、その傍には頭をわずかに出した富士山を見付けることができます。
たどり着いたサヲウラ峠は小さな石祠が祀られているところです。左手は飛竜山へと続く道、正面は三条の湯に下る道です。
ここからは雑木林の中を緩やかに下って行く心地良い尾根道です。途中には芝生が張り巡らされた園地のような広場もありました。
しばらく下ると右手の唐松林に小さなコブ、この上が三角点のある丹波天平の頂です。静岡の山岳会の私製山頂標識が木に打ち付けられていました。
テレビのアンテナが建つ広場は丹波へと下って行く道が分かれるところです。切り倒された丸太が腰掛となっている広場で野点を楽しみました。真っ赤な紅葉には今一歩ですが黄色に色付いたブナ、日を浴びた紅葉が赤く色付いていました。
広場からは丹波に向かって下ることにします。雑木林の斜面をジグザグに下って行く道は落ち葉が積り判り難いところもあります。
やがて登山道は樹林帯の中を沢へと下ります。雪の被害なのか付近の杉は途中から折れたり大きく曲がったものもありました。
長い下りに飽きはじめるころ、登山道は丹波小学校の裏手にたどり着きます。小さな扉から小学校の校庭の脇を通り国道にたどり着きました。ここから登る時は入り口も判り難いところでした。