高源寺下11:20-(1h05m)-成木分岐12:25/30-(0h20m)-高水山12:50/13:40-(0h30m)-岩茸石山14:10/25-(0h45m)-惣岳山15:10/20-(1h30m)-御嶽駅16:50
奥多摩の入門コースの一つ高水三山は家族連れでも比較的簡単にその山頂を踏むことのできる山として人気の山の一つです。また岩茸石山や惣岳山には小さな岩場もあり変化に富んだ山登りが楽しめるところです。
高源寺から舗装道路をしばらく登ると大きな堰堤があります。この脇に付けられた石段から登山道が始まりです。暗い杉の林の中を登って行く登山道は小さな流れを渡りながら登って行きます。
しばらく登った斜面ではチェーンソーの音を響かせながら杉の伐採作業を行っています。スギ花粉の対策として杉林を伐採し広葉樹に植え替えする事業が行われていると聞いたことがありますが、そのような作業の一つでしょうか。
明るくなった斜面をひと登りすると登山道はふたたび杉林の中を登って行くようになります。しばらく登ると成木から登ってくる道を合わせる分岐点です。
ベンチに腰を下ろし一休みしていると、少し下の藪の中からカモシカが現れこちらをうかがっています。浅間山や八ヶ岳などで見たことはありますが、奥多摩のように民家に近い山で見かけたことは初めてです。シカやサルが増えているのは良く聞きますが、野生動物の保護が進んでいるのかカモシカも着実にその数を増やしているようです。
明るい雑木林の稜線を緩やかに登って行くと高水山直下に祀られた常福院です。3月の末と言いながらまだ付近は春の訪れには暫く時間がかかるようで、小梢の先はまだ固い蕾のままでした。
明るい稜線をひと登りすると高水山の山頂です。春休みと言うこともあり子供を連れた家族連れ、若いカップルや外人さんの姿も見付けることができます。まばらな梢の先からは名栗川に沿った集落が見えているようですが展望は今一つです。山頂のベンチに腰をおろしてお弁当にします。
高水山からは岩茸石山へ向かいます。小さく下ると杉林の中のなだらかな尾根道歩きです。小さなコブが幾つかありますが巻き道が付いているので登り下りも少ない平坦な道が続いています。
しばらく歩くと岩茸石山への分岐点です。林の中を登る道は小さな岩場を登る急坂、左手は山頂を巻く巻き道です。急な登りに息を切らせながら登った山頂には展望が広がっていました。左手は川苔山の大きな頂。目に前に続く稜線の先には棒ノ折山、その先には武甲山や武川岳も見えていました。また実を右に移すと伊豆ヶ岳など西武秩父線沿線の山々も見付けることができました。
岩茸石山から小さく下ると再びなだらかな尾根歩きの道が始まります。展望はあまり期待できないものの心地よいハイキングコースは奥多摩の初心者コースとして人気が高いのも肯けるところです。
やがて登山道は惣岳山への登りに。ここにも巻き道があるようで左の道は山頂を踏まず御嶽駅へと向かう道です。登山道は小さな岩場を登って行きます。小さい子供にも簡単に登れるようで先行する子供連れも楽しそうな声をあげていました。
たどり着いた惣岳山の山頂は暗い杉林の中で展望は期待できません。古びた青渭神社の社が祀られていました。
惣岳山からは急な坂道を下って行きます。しばらく下った小さな水場には消えかけた文字で井戸窪。先ほど分かれた巻き道を合わせた登山道は御嶽駅を目指して下って行きます。
途中、沢井駅へと向かう道を右に分けた登山道は小さなアップダウンを繰り返しながら稜線を下って行きます。思いのほか長い道のりに飽き始めるころ、急な坂道下り御嶽駅の駅前にたどり着きました。
ここからは青梅線の普通電車で軍畑駅へ。車を停めた高源寺下駐車スペースまでは長い舗装道路の登りが待っていました。