水根駐車場11:45~浅間神社12:30~西久保の切り返し12:45~しだくら吊り橋13:15~白髭神社13:40/50~不動の滝上14:00/05~槐木(さいかちぎ)休憩所14:40/45~羽黒坂14:55~奥多摩駅15:15
奥多摩湖から奥多摩駅を結ぶ奥多摩むかし道、奥多摩湖ができるまでの古い青梅街道を散策路として整備されたところです。
登山口は水根から、水根の駐車場に車を停めると奥多摩駅までの歩程は3時間ほどです。奥多摩駅から鴨沢などに向かう西東京バスはかなり遅くまであるので帰りのバスも心配ないようです。
舗装道路は水根沢キャンプ場を目指して登って行きます。ここは六ッ石山へ登ったときに利用したところでしょうが往時の記憶は全くありません。
しばらく登ると道を右に、舗装道路を緩やかに登って行くと青根不動尊の休憩所です。しかし都合で休業になったとかで道は左手の民家を巻くようにして下って行くようになります。
雑木林の中、右手は国道に向かい切れ落ちているようで手摺なども整備されています。しかし数日前の雨のためか大きな落石が彼方此方に落ちていました。
登山道は気が付かぬまま青梅街道の中山トンネルの上を超えていました。左手の林の中には浅間神社の小さな社があります。
しばらく下ると西久保の切り返し、左手の道は青梅街道の桃が沢トンネルへと続く道です。目の前にはサス沢山から御前山へと登って行く大ブナ尾根が見えていました。
奥多摩渓谷を右に見ながらなだらかに下って行く道には堂所吊り橋や牛頭観音、馬の水飲み場、縁結び地蔵などがあります。その各々に付けられた説明版を見ながら道を下って行くと惣岳谷の公衆トイレにたどり着きました。
観光地に隣接する遊歩道と言うこともあってなのか道やトイレの整備は行き届いているようです。白髪トンネルの手前で国道を離れると弁慶の腕ぬき岩、その先には白髪神社があります。
逆断層の大きな岩の下に鎮座する神社の祭神は塩土翁神、日本書記に登場する神様で神武天皇は東征のきっかけを作った道教えの神とされています。
道は御前山の登山口、境橋を右手に眺めながら奥多摩渓谷に沿って下って行きます。
見上げる斜面には廃線となった鉄道の橋脚がかかっていました。小河内ダムの建設用に設置されたもので観光用に利用する計画もあったようですが実現しなかったと言います。箱根のリフトや塔ノ岳のロープウェイなど、多くの観光事業も計画が実現するのは難しいものなのかも知れません。
しばらく歩くとトイレがある槐木です。サイカチという(マメ科) の巨樹があるところです。ここからは道端のお地蔵さんを眺めながら林の中を下って行きます。
やがて林の中に廃線となった線路、トンネルの入り口も見えています。最近は廃線を歩こうとする若者も多いとか、線路に下って行くふみ跡も幾つか付いていました。
緩やかに下って行くと羽黒坂です。石鳥居の先には急な石段、途中の神門で戻ってきましたがこの先も石段が続いているようです。ここは雲取山から石尾根を下って奥多摩へと続く登山道の終点です。奥秩父の三ツ峰神社から雲取を越え奥多摩駅に下ったことがありましたが往時の記憶は全く残っていません。
奥多摩駅の近くには奥氷川神社があります。社殿の裏には見上げる大杉、ひっそりとした社殿に参拝し奥多摩駅にたどり着きました。鴨沢行きのバスは30分ほどの待ち時間です。
鴨沢行きのバスのお客さんは4人ほど、登山客も少ない平日のバス、あまりお客さんは多くないようです。たどり着いた水根の駐車道からは一般道をたどり自宅に戻りました。
この時期の奥多摩の山のはシロヨメナやシラヤマギク、カントウヨメナなどたくさんの野菊が咲いています。また珍しいシロホトトギスも咲いていました。
紅葉はまだ始まっていないものの、奥多摩の山は秋の花に彩られていました。