道の駅みなの9:15~親鼻駅9:20、萬福寺9:25~七曲り9:55/10:00~見晴展望台10:35/45~榛名神社10:55/11:05~簑山山頂11:15/12:35~和銅露天掘り跡13:35/40~聖神社13:55/14:05~むくげ公園14:35/15:25~道の駅みなの16:00
山の会の仲間との山行は奥武蔵の簑山です。車でも山頂を踏むことのできる山ですが、山麓のむくげ公園にはベニチチブと言う赤いフクジュソウが咲くとのことで簑山とベニチチブをめぐる軽いハイキングです。
登山口は萬福寺から、近くには関東ふれあいのみちの登山口もありますが今回は仙元山コースを登ることにします。神社の鳥居をくぐると冬枯れの雑木林を登る尾根道が始まります。
しばらく登ると美の山公園観光道路を超ることに、その先は七曲がりを緩やかに登って行きます。再び観光道路を超えるとお犬のくぼ、木立の間からは赤城山や日光の山々が見えていました。
関東ふれあいの道を合わせた登山道は榛名神社へ、目の前の展望台に立つと奥秩父の展望が広がります。和名倉山から続く稜線の先には破風山や甲武信ケ岳など、その頂はまだ白い雪に覆われているようでした。
春にはサクラやツツジの花が咲くと言う山上公園を緩やかに登て行くと2階建ての休憩所です。三角点が置かれた屋上は展望台となっていて展望図もありました。
美の山と書かれた山頂標識が立つベンチに腰を下ろし担いできたきりたんぽ鍋です。せりを買うことができなかったため今回は水菜、やはりきりたんぽにはシャキシャキ感があるセリの根がお勧めのようです。
〆はかきたまうどん、こちらは出汁が効いてそれなりにウマウマ、担いできたかいはあったようでした。
簑山は関東の吉野山とも呼ばれているようで4月中旬にはお花見の山としてにぎわうところです。このころに再び訪ねてみても良いところでした。
簑山からは和銅コースを下ることにします。山頂公園は駐車場もありこの時期でも車で訪れる人が多いようです。山頂周辺には甘い匂いを漂わせるロウバイも咲いていました。
舗装道路を僅かに戻ると和銅コースの登山道です。雑木林の中をジグザグに下って行く道は枯れ葉に覆われ少し滑りやすいところです。
やがて竹藪の中を下って行くようになると明るい集落です。和銅採掘跡は舗装道路から沢沿いの道を200mほど下ったところです。
日本史の教科書にもあった和銅開珎、和銅元年(708年)日本で最初に鋳造(流通が正しいとか)された通貨です。大きな和銅開珎のモニュメントの傍には遺跡の案内があります。小さな流れの先には露天掘り跡の看板もありますがあまり良く判りませんでした。
ネットなどによると和銅は製錬の必要がない自然銅で、出牛(じゅうし)-黒谷(くろや)構造線と呼ばれる断層帯には銅鉱石を含む地層が見られると言います。和銅露天掘り跡から続く和銅山には露天掘り跡とされる溝状の地形、近くには朝廷への和銅献上の祝典が挙げられた祝山があると言います。
目の前の小川は鉱洗堀とか赤茶色の層はチャート層、青白い層は水成岩の層でしょうがここには含銅地層はないようです。
和銅遺構からは聖神社に向かいます。銭神様、お金儲けの神様として地元の人に親しまれ、宝くじ祈願やビジネス開運祈願など多くの人達が参拝に訪れる神社とか。黄色い奉納旗がはためく拝殿は御朱印帖を持った参拝者の行列でした。
国道140号線をしばらく戻るとベニチチブの幟が立ち並ぶむくげ園です。やはり今年は暖かい日が続いているようですすでに14日には満開を迎えた言います。
車道をしばらく登ると駐車場です。この時期は入場料をいただいていると言う案内所から園内に入るとあたりは甘いロウバイの香りに包まれていました。
ろうばい園の中を登って行くとあたり一面にベニチチブ、朱色の花は秩父地方の特産で大正時代に見つかり園芸種として育てられていると言います。園内には咲き始めたマンサクのほか赤いベニマンサクも咲いていました。
小さな川の傍にはセツブンソウの小さな群落があります。最近育て始めたようでまだ数十株と言ったところ、もっと多くなれば多くのお客さんに楽しんでもらえるようになるのかも知れません。
山の会の仲間は皆野駅から戻ることになります。我々は親鼻駅まで2.5kmほどの舗装道路歩きが残っていました。