男衾登山口10:50~第2ポンプ場11:40/45~城峯山神社12:20/25~城峯山12:50/13:50~天狗岩14:10~城峯山神社14:25~男衾登山口15:15
冬桜の咲く山として知られる城峯山の山頂には将門伝説を今に伝える城峯神社があります。ここはアカヤシオの咲く山、キャンプ場として整備されている山頂の周辺には桜やミツバツツジや咲くところです。
ゴールデンウィークの中の平日、帰省ラッシュは3日からと言うことで高速道路も今日はあまり混雑しないようです。
関越道の花園インターから一般道へ、皆野有料道路は国道299号への延長工事が行われ3月には秩父時田まで開通していました。これで秩父駅まではかなり便利になったようです。
荒川に沿って点在する集落から山道を登って行くと南尾根の登山口である石間交流館、大鳥居から未舗装の道を登って行くと男衾の登山口です。
登山道は民家の間の狭い道から始まります。杉林の暗い登山道は半納からの道を合わせ緩やかに登って行きます。ジグザグを切りながら登る展望も聞かない道は城峯山神社の表参道です。
しばらく登って所が第2ポンプ場、一息入れるのにはちょうど良いところのようです。ここからも視界の効かない山道が続いています。
先を行くのは地元の人、明日は城峯山神社の春祭り、山開きと言うことで落ちた杉の枝を掃除したり山道の整備などをしたりしていました。この集落も高齢化が進んでいるようですが、お祭りの準備など集落で協力してやっているようです。
ジグザグを繰り返すと城峯山神社の鳥居、目の前のキャンプ場は桜が満開です。真っ赤な桜はオオカンザクラか白っぽいは何という桜でしょうか。
参道の先は城峯山神社の拝殿です。明日のお祭りの準備にたくさんの人が集まっています。この参道には毎年健康長寿を祈願して千本旗が奉納されています。あまり大きな旗ではないようですが数は千本、明日の朝には立て始めると言っていました。
また神楽殿では漆木神楽が奉納されるようです。もともとは貴布祢神社の神楽を伝承した稲含神社の神楽でしたが、稲含神社が火災で焼失したのちはふもとの諏訪神社に神楽殿を設置、そののち城峯山神社の祭礼でも奉納されるようになったと言います。後継者の育成が難しい中で秩父は神楽などの伝承が上手く行われている所のようです。
神社の裏手を登って行くと展望塔が建つ山頂は目の前です。この稜線は今がヤマザクラの満開、萌黄色の山肌にモミジの新緑と山桜が咲き競っています。真っ赤なミツバツツジの先には奥秩父の稜線も見えていました。
一等三角点が置かれた山頂には見上げる電波塔が建ています。その上に立つと青空の下に360度の展望が広がっていました。超長と連なる山々は雲取山から甲武信ヶ岳のスカイライン、その先には雪を被った八ツ岳も見付けることができました。
山頂からの展望を楽しみながら昼食を済ませたのち天狗岩に向かうことにします。アセビなどの灌木に覆われた痩せ尾根を進むとまだ散り残ったアカヤシオを見つけることができます。
登山道には昨日の雨に打たれた花弁が落ちていました。桜の満開も遅かったようですが今年の花の季節は少し遅れながら過ぎようとしているようです。
天狗岩からは城峯山神社の参道を通り男衾の登山口に戻りました。登りでは多少時間がかかったものの下りは僅かの時間、半納への道を右に分けると車を置いた登山口は目の前です。また明るい青空の下に萌黄色の山肌が輝いていました。
冬桜で知られる城峯山の山頂はこの時期サクラとミツバツツジの咲く山です。近くの天狗岩には散り残ったアカヤシオの花も見付けることができました。
城峯山神社の参道にはコガネネコノメソウやカテンソウ、ミツバコンロンソウも見付けることができました。