秩父三峰山(妙法ヶ岳)~三峰神社の奥ノ院へと続く信仰の道~ 


標高
妙法ヶ岳 1,329m
山域
奥秩父
登山日
1989年10月22日(日)
歩程
上り1:15、下り2:07、合計3:22
歩行距離
8.4km
標高差
239m
累積標高差
588m、-1,211m
登山口
大輪バス停mapon
交通機関
 秩父鉄道三峰口駅、 西武バス
登山コース
大輪バス停 -(ロープウェイ)→ 山頂駅 -1:15→ 三峰奥ノ院(妙法ヶ岳)-0:25→ 奥ノ院分岐点 -0:50→ 三峰神社 -0:30→ 清浄ノ滝 -0:22→ 大輪バス停
コースmap
秩父三峰山 登山コース

 

三峰山は、雲取山、白岩山、妙法ヶ岳の三山を総称する山名と言います。しかし最近では三峰神社のある一帯を三峰山と言うようです。三峰神社は日本武尊が東征の時、雁坂嶺の難所で道に迷っていると白い狼が姿を現しこれを先導したとの故事に由来する神社で、イザナギ、イザナミの二神を祭神としている古い神社です。

池袋から西武鉄道、秩父鉄道を乗り次ぎ三峰口駅へ。三峰駅からは西武バスで大輪に向かいます。ロープウェィ駅のある大輪にはたくさんの土産物屋が建ち並んでいました。赤い欄干の登竜橋を渡り、暗い杉並木の参道を登るとロープウェイの大輪山麓駅です。ロープウェイで凡そ8分で我々を山頂駅に運んでくれました。

山行の記録

 三峰神社~妙法ヶ岳

山頂駅前は明るく開けた広場になっています。晴れた日には眼下に広がるの展望を楽しむことができそうなところですが、今日はあいにく曇っているため何も見えません。山頂駅からはなだらかな参道を三峰神社に向かって行きます。道の両側はすでに紅葉が始まりカエデが赤く色付いています。三峰神社は極彩色の荘厳な神殿です。広い境内には三峰観光道路を車で登ってきたのでしょうか、たくさんの参拝客が参拝をしていました。

しばらく進むと道も登山道に変わり勾配も急になってきます。やがて小さな鳥居が現れてくると、妙法ヶ岳への分岐点。右手の道は雲取山へ登る登山道です。登山道は次第に急になり、木の根と露岩の混じった尾根道を登るようになります。この付近はすでに紅葉の真っ最中。黄色く色付いたブナや真っ赤なカエデが美しいtころです。小さな梯子や急坂を詰めると山頂直下の急な石段。手摺を頼りに登ると小さな祠の建つ妙法ヶ岳の山頂です。

わずかに頭を出した秩父の稜線
山頂一帯は紅葉の真っ最中です

 妙法ヶ岳~大輪

たどり着いた山頂は雲に覆われほとんど視界は望めません。一瞬、雲の間から奥多摩と奥秩父の境界をなす長沢背稜や白岩山、雲取山が頭をのぞかせたようですが、すぐに雲の中にその姿を隠してしまいました。

下山道は太陽寺を通り大達原に下ろうと考えていました。先程登ってきた痩せた尾根道を太陽寺への分岐点がある鞍部まで引き返します。しかし分岐点の指導標には太陽寺への道は山崩れのため通行禁止となっているとか。しかたなく笹の覆い被さった尾根道を登り霧藻ヶ峰経由で太陽寺へと向かおうとしました。しかし途中の炭焼平ですでに3時近くなってしまいました。このままでは、下山は7時近くになるようです。今回はおとなしく表参道から大輪に下ることとします。

炭焼平からの道は気持ちの良い下りが続いています。両側のブナの林もそろそろ黄色く色付き始め、木の間隠れに和名倉山の大きな山頂が雲の中から顔を出しています。しばらく下ると妙法ヶ岳からの道を合わせ、三峰神社の広い参道に飛び出しました。表参道への分岐点は暗い林の中を登り返したところにあります。唐様式の東屋はに数人の参拝客が休んでいました。

たくさんの参拝客で賑わう三峰神社
三峰神社の山門から表参道を下っていきます

ここからは良く整備された表参道を下ることなります。冬期間は凍結のため通行禁止となると言いますが、比較的歩きやすい下りです。途中には三峰講の導師の家でしょうか、古びた家が2軒ほど建っていました。

ロープウェィを左手に眺めながら急な下山道はオオトギ沢へと下って行きます。下り切ったところが清浄ノ滝。暗い小さな滝の前に祠と東屋が建っていました。ここからは下山道も緩やかになります。沢沿にしばらく下るとほどなくロープウェィの大輪山麓駅です。

その他のコース・山行記録
TAG:秩父・荒川
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