鎌倉古道下道・上大岡から片倉町 


 歩行時間:行動時間 5:20、歩行時間 4:45
 歩行距離:15.8km
 累積標高差:+240m、-220m
 往路:市営地下鉄・上大岡駅、復路:市営地下鉄・片倉町駅
 訪問日:2025年1月11日

 

 コースタイム


上大岡駅10:00~善然寺10:27~弘明寺10:30~若宮八幡宮10:40~杉山神社11:05~蒔田橋11:17~横濱水天宮・太田杉山神社11:27~大光寺11:31~北向地蔵11:57~御所台の井戸12:02~福聚寺12:04~保土ヶ谷駅12:11~日高屋保土ヶ谷西口店12:15/50~大蓮寺13:03~天徳寺13:11~東海道相州道追分・庚申堂13:15~古屋町橋13:21~裁判所通り~鎌谷町公園13:55~三ツ沢陸上競技場14:05~三ツ沢公園入口交差点14:17~片倉団地14:38~神大寺日枝神社14:55~長遠寺15:12~杉山神社15:15~片倉町駅15:20

 

 上大岡駅~若宮八幡宮~蒔田橋~北向地蔵~保土ヶ谷駅


昨年の暮れに歩いた鎌倉古道下道に続き、上大岡の駅から保土ヶ谷を越えての街道歩きです。

歩き始めはたくさんの車で混雑している上大岡の駅前です。京急のガードをくぐると道は住宅地の中を歩く旧道になります。京急のガードは鉄骨トラスト構造、現在のH形鋼の橋梁工事と比べ、なかなか時間がかかる大変な工事だったのでしょう。

上大岡の駅前
京急のガードは鉄骨トラスト構造

旧道は大岡川に沿って住宅地の中をたどって行きます。途中には一般のビルと間違えそうな真言宗本願寺派の善然寺がありました。

やがて県道に合流、弘明寺駅前には鎌倉街道の道標が立っていました。丸い屋根のアーケードはいつも参拝客でにぎわう弘明寺の商店街です。

弘明寺前に鎌倉街道の道標
弘明寺の商店街
若宮八幡宮の石鳥居
石段を登ると朱塗りの拝殿

しばらく歩くと県道沿いに若宮八幡宮の石柱、住宅地の中の石段を登ると朱塗りの拝殿が祀られています。現地には由緒書きなどもありませんが源頼朝が鎌倉幕府を開くにあたり鎌倉の鬼門に数社を創建したものの一つと言います。

やがて道は保土ヶ谷へと続く環状一号線を越え蒔田駅に、ちょうど道路工事を行っている先が蒔田杉山神社です。

蒔田杉山神社は鶴見川、帷子川周辺に点在する神社です。神奈川県では38社が祀られていると言います。初詣で訪れる人も多いようで、社務所前ではおみくじと絵馬、今年は「おし活」白へびの絵馬がお勧めのようでした。

大岡川を渡る蒔田橋は大岡川プロムナード、4月には川沿いにたくさんの桜が咲くところです。かつて横浜港から大岡川の源流までを歩いて時にはたくさんのお花見客が歩いていたところでした。

蒔田杉山神社の拝殿
珍しいみくじ結び
大岡川を渡る蒔田橋
横濱水天宮・太田杉山神社

桜木東戸塚線の県道をわずかに歩くと横濱水天宮・太田杉山神社です。ここもまた杉山神社の一つです。石段を登ると急な斜面を背に水天宮と杉山神社の二つの神額を掲げた拝殿が祀られていました。

杉山神社の隣には大光寺があります。本堂の裏にはコンクリートの急斜面を背にした幼稚園がありました。

石段の上に拝殿
大光寺の本堂
本堂の脇には幼稚園
保土ヶ谷バイパスの先に富士山

道は京急線の線路下を通り清水公園へと続く急な上り坂です。関東平野とは言うものの横浜周辺の丘陵もかなり坂道が多いところです。

首都高速の狩場線を出逢橋のこ道橋で越えると住宅地の中、清風高校は仏教系の私立高校のようです。高校の十字路には大きな北向地蔵が祀られていました。現地の案内板には享保2年(1717年)に建立されたものとされ、金沢方面と弘明寺への交通の要衝であったようです。

たくさんの学生が下って行く急坂はいわなざ坂、その途中には御所台の井戸があります。北条政子が化粧に使ったという言い伝えがあり、この周辺が政子の所領であったという説もあるようです。

北向地蔵
急坂を下ると御所台の井戸
墓地の石段を登ると福聚寺
福聚寺の本堂

坂の途中、右手の墓地の参道を登ると福聚寺、臨済宗建長寺派の寺院です。本堂の脇には「生死事大無常迅速光陰可惜時不待人」の木板があります。多くの禅寺に掲げれられているようで奥多摩も徳雲院でも見たことがありました。

坂道を下ると保土ヶ谷東口のバスターミナルです。交通の便がいいようでたくさんの人が行き交うところです。

保土ヶ谷駅のロータリー
日高屋でお昼ご飯

保土ヶ谷駅を越え西口へ、駅前の食堂に入り昼食にしました。ちょうどお昼時と言うこともありたくさんの人で混んでいました。

 

 保土ヶ谷駅~旧東海道の道標~三ツ沢陸上競技場~片倉団地~片倉町駅


昼食ののち丸子橋を目指し歩き始めます。保土ヶ谷から天王寺町までは旧東海道の道筋です。

遍照寺を超えると日蓮宗の大蓮寺です。ここは日蓮上人の御霊跡寺の一つです。急な石段を登ると釈迦堂、日蓮上人が若いころ宿泊された霊跡で釈迦像にまつわる逸話が残されています。

参道の奥には祖師堂があります。その前にはおまんの方お手植え柘榴の木がありました。更に本堂の奥には大きな本師堂がありました。

大蓮寺は日蓮上人の御霊跡寺
大蓮寺の本堂
本堂の裏に本師堂
天徳院の山門

大蓮寺の隣には曹洞宗の天徳院があります。天正元年(1573年)創建という古い歴史があるお寺です。

しばらく歩くと庚申塔が祀られたお堂があります。ここは旧東海道と相州道の交差点となるところです。

古屋町橋で帷子川を越えます。さらに歩くと車の流れが激しい国道16号線を越えます。その先で道を左に、急な坂道は裁判所通りと言われていいるところです。

旧東海道の道標
帷子川に架かる古屋町橋
車の流れも多い国道16号線
急な裁判所坂

急な坂道は地元の人の電動自転車も登っていましたがなかなか疲れる上り坂でした。坂の途中で旧道を右手に、住宅地の中をたどる道はやがて三ツ沢公園にたどり着きます。遊歩道は黄色いイチョウの落ち葉に包まれていました。

たどり着いた三ツ沢陸上競技場は照明設備もある大きな競技場です。何かの競技が行われているようで風に乗って歓声が聞こえてきます。

旧道は裁判所坂から右に
三ツ沢公園の遊歩道
三ツ沢公園陸上競技場の入り口
市民病院解体工事現場から右の道を

桜山と呼ばれる公園の近くはかつて横浜市民病院の建物があったところと言います。病院の移転により建物は解体され跡地には野球場が作られると言います。白いフェンスの中には工事の重機などが動いているようでした。

首都高三ツ沢線を越え緩やかに下ると三ツ沢公園入口の歩道橋です。ここは保土ヶ谷インターから下った車が東神奈川へと向かう国道1号線です。交差点から僅かに登ったところで旧道へ、住宅地の中の急坂を登って行きます。やがて農地も点在する住宅地を歩くと県営住宅が立ち並ぶ片倉団地にたどり着きました。

首都高三ツ沢線を超え
三ツ沢公園入口の歩道橋
急坂を登った住宅地は農地が残って
片倉団地の中は判りにくい

団地を超えると片倉470号線の県道です。ここから僅かに登り返すと農地が広がる住宅地です。

神大寺日枝神社の石鳥居
住宅地の中に拝殿
長遠寺の山門
長遠寺の本堂

近くには神大寺日枝神社長遠寺杉山神社がありました。杉山神社は今日だけで3つ、確かに神奈川に杉山神社は多いものです。

杉山神社の石鳥居
杉山神社の拝殿

時計はそろそろ3時半になろうとしています。今日の街道歩きは地下鉄の片倉駅まで、15kmほどの街道歩きでした。

 

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