下賀茂神社は鴨川の河原に広がる糺の森に祀られた神社で、上賀茂神社とともに古代の賀茂氏の氏神を祀る神社です。京都の初夏を彩る葵祭の神社として知られています。
糺の森の中に続く参道の先には二ノ鳥居、その先には朱塗りの楼門が建っています。
御手洗川にかかる輪橋(そりはし)、その傍の梅は光琳の梅です。国宝の紅白梅図屏風に描かれた梅と言います。
御手洗社は御手洗川の清流が湧き出すところです。
御手洗団子は、御手洗川に浮かぶ泡沫にちなんで考案されたものとか
下賀茂神社の御手洗団子は1本の串に5つの団子、一番上の団子と、二番目以降の4つの団子との距離が離れていると言います。これは人間の五体を表しているとか。
拝殿の中には国宝の本殿が祀られています。拝殿の前にはえとの守り神ともいわれる言社(ことしゃ)の小さな社が祀られていました。
大炊殿は平安時代の鴨社古図にも描かれている古い建物と言います。神前にお供えする神饌を造るところです。
境内には舞殿(まいどの)や橋殿(はしどの)などの建物があります。橋殿は御手洗川の上に建てられた建物です。
糺の森を散策したのち駐車場に戻ることにします。境内のはずれには鴨長明を祀った河合社が祀られていました。
神社建築様式の一つ。屋根の前のほうが長く伸びて向拝をおおい、庇と母屋が同じ流れで葺いてあるのでこの名がある。
正面の柱が2本であれば一間社流造、柱が4本であれば三間社流造という。奈良時代末~平安時代に成立し広く各地に流布しました。