江東区常盤にある稲荷神社です。現地の案内板によると大正6年(1917年)の大洪水の後、芭蕉が愛好したと言われる石造の蛙が発見され地元の人の尽力によりここに稲荷神社が祀られました。大正10年には東京府常盤1丁目を芭蕉庵旧地として指定しました。
大正六年の大津波の名でも伝えられている大洪水は関東地方を南西から北東に縦断した台風によるもので死者・行方不明者数1,301人、全壊家屋43,083戸、流出家屋2,399戸の甚大な被害をもたらしました。東京湾接近時には満潮とも重なり佃、月島、築地、品川、深川地区が浸水したほか、市川、船橋など東京湾岸一帯に被害を及ぼしたと言います。
古事記、日本書記に登場する神です。須佐之男命と神大市比売の子です。農耕の神、商工業の神、商売繁盛の神としても信仰されていて全国の稲荷神社で祀られています。
日本神話に登場する神で出雲神話の祖神とされています。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子で天照大神の弟とされています。
高天ヶ原で多くの乱暴を行ったことで天照大神が怒り天の岩戸にこもり、高天ヶ原から追放されました。出雲に下り八岐大蛇を退治し奇稲田姫命(くしなだひめ)を救ったとされています。