長興寺からは白い雪に包まれた武甲山を眺めながら法長寺に向かいます。途中にはキノコの農場もありバーベキューなどを楽しむことができます。
たどり着いた法長寺は厳格な禅寺の雰囲気を伝えるところで、山門には不許葷酒入山門の石碑が立っていました。
葷(くん)酒とは匂いの強いニラや玉ねぎ、にんにくなどやお酒のこと。精力がつくので修行の邪魔というところでしょう。精進料理には使っていないのでしょうか。
大きな本堂には青苔山の扁額が掲げられています。
賽銭箱の傍らにはなぜか大黒さん、恵比寿さんの木像が祀られていました。
禅宗の一派。中国の禅宗第六祖慧能の法系である洞山良价 (807~869年) を祖とする。中国禅宗五家七宗の一つ。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。
鎌倉時代の仏僧。曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。幼くして比叡山に上ったがその教学に疑問をもち、栄西について禅を学び1223年明全(みょうぜん)とともに入宋した。天童山で如浄の印可を受け1228年帰国した。
六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。
源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模範として制定したと伝えられてる33ヶ所の観音霊場。神奈川・埼玉・東京・群馬・栃木・茨城・千葉にかけてある札所を巡拝すると1,300キロメートルになると言う。