蓑毛9:05~林道500m付近9:40/45~蓑毛越え10:10/20~不動越え11:05~高取山11:40/50~聖峰12:15/13:20~比々多神社14:20/25~神戸バス停14:45
大山南尾根の高取山から鶴巻温泉方面に下る尾根上に小さく頭をもたげる聖峰は展望の良いところとも知られています。房総の山の上から登る初日の出を目当てに登る人も多いと言います。山の会の山行は聖峰の山頂でのお汁粉山行、蓑毛越えからなだらかな南尾根たどり聖峰へ歩く軽い山行です。
たどり着いた蓑毛のバス停からはヤビツ峠へと向かう舗装道路が始まります。しばらく登ると石燈籠の脇からヒノキ林の中を登る山道です。
山道は2度ほど林道を越えながらジグザグを繰り返していきます。途中の車止めゲートを越えると蓑毛越えまで0.7kmの道標です。ヒノキ林の中にはミツマタが群生しているようで、春の光を浴び黄色い花が咲き始めようとしていました。
登山道は大山山頂へと向かう道を左に分け蓑毛越えへ、たどり着いたベンチのある分岐は大山から下ってくる道、下社へと下る道を分けるところです。雪が積もっているのか大山へと登る道は通行止めのロープが張られていました。
蓑毛越えからはヒノキ林の中を緩やかに下って行く南尾根のハイキングコースです。良く踏まれている道にはマウンテンバイクの轍も残っていました。
しばらく下ると大きなパラボラアンテナがそびえる浅間山の山頂です。ここは小蓑毛から登ってくる林道を合わせるところで林道ツーリングを楽しむ若者が走っていました。
緩やかに下って行く道はやがて展望が開ける送電線の下にたどり着きます。多少雲が出ているものの富士山や箱根の山々の展望が広がっていました。
急坂を下った所は不動越え、ここにも小蓑毛と大山下社とを結ぶ県道が通っています。その先には大山古道の道標と不動明王像が祀られています。ここはイヨリ峠とも呼ばれ古い大山参詣道の一つと言います。矢倉沢方面から秦野、大山へと参拝する人が利用していた参詣道ものなのでしょうが古い歴史の匂いを今に残す道のようです。
ここからは高取山への登り返しが始まります。雑木林の中を登って行く道は緩やかに高度を上げていきます。道端にはミヤマキシミの小さな蕾が開き始めています。山の中にも着実に春の気配が近づいているようです。
たどり着いた高取山の山頂には三角点があります。すっかり葉を落とした木の間越しに都心のビル群も眺めることができるところです。
高取山からは鶴巻、弘法山へと下る尾根道へ、しばらく下ると弘法山へ向かう道を右に分け急な坂道を下るようになります。
冬枯れの明るい雑木林の尾根を下る道は思いのほか急な下りです。途中にはトラロープも張られていました。しばらく下ると傾斜も緩やかになります。小さく登り返したコブが聖峰、さらにわずかに下ると聖不動のお堂が建つ広場にたどり着きました。
聖不動は安産や足腰に御利益があるとして知られるところで案内板には聖不動の縁起などが記されていました。またここは展望が開けるところで目の前には江の島や三浦半島、目を左に移すと都心のビル群の先にスカイツリーや霞んだ筑波山を見付けることができます。
しばらくすると白い雪雲の中からパラパラと白いものが降ってきました。日差しの下ではそれほど寒くなかったものの山はまだ雪のちらつく季節のようです。
山頂のベンチではお汁粉です。餡がたっぷりのお汁粉は寒い山の上では体が温まるものです。
聖不動からは女坂を下り神戸のバス停へと下ることにします。途中には相模三ノ宮の比々多神社があります。寒川神社と川匂神社が相模一宮を争ったときそれを収めたのが比々多神社とされ、5月5日にはこれを伝える国府祭が今も執り行われていると言います。
東名道の下をくぐり住宅地の中を進むと車の流れも激しい国道246号線です。しばらく待つと伊勢原行きのバスがやってきました。