清川村駐車場-(0:15)-登山口-(0:45)-355m附近-(0:50)-山の神-(0:10)-物見峠分岐-(1:40)-三峰山-(0:40)-不動尻分岐-(0:45)-大山不動尻分岐-(0:35)-不動尻-(0:40)-谷太郎林道終点-(0:45)-清川村駐車場
何時も家族連れなどで賑わっている大山の山麓に小さな頭を持ち上げる山は大山三峰山、小さいながらも3つの頂を持つ岩峰です。しかし最近は登山道の崩壊などが進み気軽なハイキングの山から敬遠され始めてきたようです。
煤ヶ谷のバス停から谷太郎川に沿った集落を進むと右手に登山口の道標。正住寺というお寺の駐車場の傍が登山口です。
登山口からは暗いスギ林の中の登りが始まります。この付近はシカの被害も多いところのようで登山道にはシカ除けのゲートもありました。また近くの仏果山でもそうでしたが春先から秋口にかけてはヒルの対策が必須。登山口にはヒル除けのスプレー、ゲート近くに置かれた箱の中にはヒル用に塩が用意されていました。
降り積もる枯れ葉を踏み締めながら暗い杉林の登りに汗を流します。気温はかなり低いようですが日向になると結構気持ちの良いものです。木の階段など整備が行き届いた登山道はジグザグを繰り返しながら高度を上げていきます。
たどり着いた物見峠への分岐点はベンチのあるところで、道端には「三峰山は鎖場などが多く経験者向きの登山道です。無理をしないで引き返す勇気が必要・・」という案内板も立っていました。
さらに登っていくと登山道には雪も目立ち始めてきます。右手に辺室山の頂が見え始めるようになると古いお堂が祀られる山ノ神です。
幾分緩やかになった登山道は稜線上の分岐点にたどり着きました。物見峠から登ってくる登山道を合わせるところで、峠から登ってくる人がいるのか登山道には幾つかの足跡も見えています。
ここからは三峰山の山頂を目指す稜線歩きが始まります。右手は崩壊が進んでいるようで谷筋に向かって切れ落ちているところもあります。
崩壊したことにより視界に恵まれ、目の前には大山から塔ノ岳、丹沢山へと続く稜線が白い雪を斜面に張り付かせています。目を右に写すと遠く奥多摩の稜線が冬空の下に続いていました。
やがて登山道は第1峰への急な登りになります。雪の張り付いた木の階段を登ると小さな頂、ここからは鎖が張れらた痩せた尾根を下って行きます。雪が無ければ鎖を頼りにする必要もなさそうですが、雪の岩場はやはり気が抜けないものです。
階段や鎖を頼りに小さな頂を越える三峰山の山頂です。山頂はベンチの置かれた小さな広場で辺室山を通ってきたという横浜の女性パーティが昼食の最中でした。
山頂で昼食ののち唐沢峠を目指すことにします。鎖や桟道を頼りに小さな頂を越えると登山道は広くなった尾根を下って行くようになります。
ここで道を間違えベンチの置かれたところから谷に向かって下って行きました。この道は新しく付け替えられた道のようですがとんだ道間違えです。
分岐点に戻り尾根通しに唐沢峠へ。サブルートと言うこともあり歩く人はあまりいないようです。白く積もった雪で踏み跡も消されがちで、白いテープを頼りに尾根を下って行きます。
唐沢峠へ向かう鞍部は不動尻から大山へと向かう登山道の分岐。大山へ2.5kmの道標も建っていました。山頂付近の岩場で時間がかかったのか時計はすでに3時半、今から唐沢峠を越え鐘ヶ嶽に向かうのは無理というものです。今回は直接不動尻に下ることにしました。
暗い杉林の中をジグザグに下って行きます。この道は大山への登山コースの一つとして整備されているようで道標などもよく整備されています。木の間越に唐沢峠から鐘ヶ嶽へと続く稜線が見え隠れしていました。
たどり着いた不動尻はキャンプ場のあった所ですが今は閑散としています。煤ヶ谷へは谷太郎川の川岸を下っていくことになります。川沿いに続く道は小さな鎖場もあり登山道そのもの。地図の上では小道でもあったと思っていましたがとんだ感違いです。
谷太郎川の終点からは林道歩きが始まります。そろそろ日も落ち始めるころ煤ヶ谷の集落にたどり着きました。