ヤビツ峠9:50-1030m付近10:50/55-大山11:30/12:15-諸戸尾根入口12:20-諸戸山林事務所13:45-青山荘14:00/10-ヤビツ峠14:40
何時もたくさんのハイカーで賑わう丹沢にもあまり人が歩いていないコースはたくさんあるようです。諸戸尾根もそのようなコースの一つで、諸戸山林事務所の裏から歩く人も少ない尾根が大山へと続いています。
たどり着いたヤビツ峠は平日にも関わらずたくさんの車で溢れていました。駐車場わきからまだ芽ぶきも始まっていないイタツミ尾根を緩やかに登り始めます。
木立の間から見え隠れする湘南の海岸線は白く霞んでわずかに江ノ島がそれとわかるようです。登山道脇の道標には秦野消防署が設置した位置を示す番号が表示されていました。緊急時にはこの番号を通報すればいいのでしょうがお世話にはなりたくないものです。
融け残った雪が登山道を覆うところもありますが登山靴が汚れるほどのこともありません。やがて視界が開けてくると程なく表参道から登ってくる道を合わせる26丁目です。付近は来迎谷と呼ばれる所で登山道わきには石柱が建っていました。
山頂直下の銅鳥居から道を左にとると目の前には塔ノ岳や丹沢の展望が広がっています。雲の下にそびえる丹沢の頂はまだ白く雪が残っているようでした。
山頂裏のベンチは厚木や相模原の視界が広がるところです。しかし白く濁った空の下では横浜の街並みさえも霞の中です。
諸戸尾根の入り口は山頂の裏手からわずかに下ったところ、黒いネットで作られた鹿避けの柵を手で開けることになります。
明るい尾根には雨で土削られたふみ跡が続いています。倒木や木立などで覆われふみ跡が消えかけているところもあり、小枝に巻かれた赤や水色のテープを頼りに尾根を下って行きます。
フカフカと足にやさしい尾根もやがて赤土の急な坂道を下るようになります。途中には痩せた尾根や小さな露岩帯もありますがそれほど危険なところはありません。
やがて鹿避けのフェンスに沿って樹林帯の中を下って行くと諸戸へと下る分岐にたどり着きます。ここはネットなどにも紹介されているところで分岐の木立には諸戸と書かれた道標が打ち付けられていました。
暗い樹林帯を下って行く登山道はやがて沢にたどり着きます。さらに沢沿いに進むと諸戸神社、その先には真新しい鳥居と諸戸山林事務所の建物がありました。
ここからはミツマタの花が咲く県道を門戸口へ戻ることにします。たどり着いた青山荘は名水きまぐれ喫茶の看板が掲げていました。
ここからは荒れた沢沿いの道を緩やかに登って行きます。やがてヤビツ峠から下ってくるバイクの音が聞こえはじめるとヤビツ峠は目の前、腐りかけた木の階段を登って行くと車を停めた駐車場にたどり着きました。