ヤビツ峠9:05~912m付近9:45/55~展望所・表参道分岐10:35/40~大山山頂・阿夫利神社奥ノ院11:00/12:05~追分12:45~蓑毛越え13:35/40~蓑毛バス停14:20
今年の初詣山行は大山です。1月も末に近づくと丹沢にも雪が積もり、ヤビツ峠へのバスも運行することがあります。しかしこの時期は運休することはあまりないようです。
神奈中バスでたどり着いたヤビツ峠の駐車場もまたたくさんの車で一杯です。表尾根から塔ノ岳へと向かう若いハイカーも多いようです。
バス停からひと登りすると蓑毛へと下る道を右に分けイタツミ尾根の登りが始まります。比較的簡単に登ることができることから中高年のハイカーも多く利用するところです。振り返ると二ノ塔の肩に真っ白に雪を被った富士山が見えていました。
途中、台風のためなのか登山道が崩れているところがあります。人か多いコースと言うこともあり立派な巻き道が付けられていました。岩っぽい登り、小さな鎖場を超え高度を上げて行きます。急な登りが一服する稜線は春岳山と呼ばれるところです。
幾分ゆるやかになった稜線を登ってくと右手に展望が開けた所があります。目の前の沢は春岳沢、沢登りが楽しめるところと言いますが春を過ぎると山ヒルに悩まされるようです。
やがて右手の展望が開けると目の前に表尾根の稜線、それから続く丹沢の山肌は白い雪が張り付いているようでした。
表参道から登ってくるハイカーを合わせると登山道はたくさんの人で賑わってきます。銅鳥居の手前から左手の道を登って行くと山頂の電波塔脇です。ここもまた展望が広がるところで、丹沢の山頂から続く尾根や稜線が手に取るように見えています。
塔ノ岳からから下ってくる長尾根や丹沢から下る天神尾根など秋にはブナの紅葉で色付く堂平も今は寒そうな色に包まれていました。
山頂の陽だまりで持ってきたトマトうどん、今日は2人だけなので小さめのコッヘルです。お正月と言うこともあり寒川神社の八福餅と甘酒のデザート付きの昼食でした。
山頂はたくさんの人で混雑していました。阿夫利神社の奥の院では外国からやってきた若者も神前で手を合わせていました。
たくさんのハイカーが登ってくる表参道を下ることにします。またお昼を過ぎたばかり、息を切らせながら登ってくる若者や小さな子供を励ましながら登ってくる家族連れが目立ちます。
石で歩き難い道を下って行くとやがて富士見台です。目の前に富士山を見ることできるところで江戸時代には浮世絵にも描かれたところとか。一息入れるには丁度良いところのようで休息している人も多いようです。
さらに下って行くと16丁目、大きな石柱が建つ追分です。下社への道を左に分け暗い杉林の中を下って行きます。雨で土砂が流れたようで木の根がむき出しになりあまり歩き易い下りではありません。
それでも下社から回って山頂を目指す人やトレランの若者など、思いのほか多くの人が歩いていました。
たどり着いた蓑毛越えは蓑毛と下社を結ぶかごや道と呼ばれるところで、関東ふれあいのみちの大山参り蓑毛の道に指定されています。
ここから南に続く緩やかな稜線が大山南尾根、浅間山や高取山などの小さなピークを越え、秦野の弘法山、権現山へと続いています。
蓑毛越えからは暗い樹林帯の中を下る道です。途中2度ほど車道を超え僅かに下って行くと蓑毛のバス停にたどり着きました。ここはかっての大山裏参道、小田急が開通すると伊勢原が大山参詣の表玄関となり蓑毛は衰退していったと言います。ここにも御師宿などが数件あったようですが今はその面影も少ないようです。
たどり着いたバス停からはタッチの差でバスが出て行ったあと、30分ほども待ち時間がありました。