今年2回目の孫たちとの山行は大山です。2月には西湖の近くにある足和田山に登りましたが、それ以来の山行きです。大山は首都圏に近いこともあり何時も多くのハイカーでにぎわう丹沢入門の山です。古くから阿夫利神社の参拝登山がおこなわれていた信仰の山で、今でも追分には先導師の家が多く残っています。
人気の山と言うこともあり登山道も幾つか開かれています。追分から阿夫利神社の下社へ。ここから表参道を登って行くコースが良く登られているようですが、このほかにも日向薬師側から雷尾根を登るコース、ヤビツ峠からのコースなどが利用されていると言います。
追分からケーブルカーを利用して阿夫利神社へ。阿夫利神社からは雷尾根を利用し山頂に向かうことにします。土産物屋のおじさんの話では表参道コースを登りに利用する人のほうが多いと言ったいましたが、どちらを利用してもそれ程の違いはなさそうです。
登山道は杉林の中を緩やかに登り始めます。しばらく登ると龍を祭ったと言う社が建つ二重ノ滝。小さな滝が沢にかかっていますが見ごたえのある滝ではありません。ここからも暗い杉の林の中を緩やかに登っていきます。しばらく登ると、日向薬師から登ってくる登山道を合わせる見晴らし展望台です。正面にはすっかり葉を落とした雑木林の先に、パラボラアンテナを頭に載せた大山がそびえていました。
ベンチには2人の初老のハイカーが休息していました。良く丹沢には登っているようで、丹沢の話をしていました。話によると数日前に大山で4人家族の遭難騒ぎがあったとか。テレビで六甲山でも遭難騒ぎがあったと聞いた気がしましたが、低い山でも事故は起こるもの。気を付けなければならないものです。
ベンチで小休止したのち、大山の山頂を目指すことにします。雑木林の中を登っていく道は木の階段なども整備されている道です。山頂が近づき始めると霜柱が解け始めた、少しではぬかるんでいるところもありました。
たどり着いた山頂には小さな東屋が建っていました。目の前には冷たい初冬の空の下に厚木の市街が広がっています。先ほどまでは晴れていた空も、薄暗い雲が日の光をさえぎり始めています。風はそれほど吹いてはいませんが、気温はかなり下っているようです。しばらくするとこの山からも雪の便りが聞かれるのでしょう。
山頂で昼食ののち、阿夫利神社の下社を目指して表参道を下っていくことにします。途中には富士山の好展望台という富士見台がありましたが、丹沢の表尾根が霞んでいるだけで富士山はその姿を見せてはくれませんでした。やがて夫婦杉という大きな杉の近くに下ってくると空からポツポツと雨が落ちてきます。幸い霙ではありませんでしたが山での雨は久しぶりです。
たどり着いた阿夫利神社でおみくじを引いたのち、ケーブルカーで追分に下ることとします。最初は女坂を下り、大山寺周辺の紅葉を見ていこうと思っていましたが、雨の中では歩く気にもなれません。