大弛峠10:50-2525m付近11:50/12:00-朝日岳下12:10/50-金峰山14:00/25-朝日岳15:50/55-朝日峠16:25-大弛峠17:00
たどり着いた大弛峠は平日にもかかわらずたくさんの車で溢れています。
5月30日に大弛峠までの林道が開通したこともあるでしょうが駐車場は車で一杯、路肩に駐車している車も数台ありました。大弛小屋の林の中はテン場になっているようでカラフルなテントも張られていました。
登山口からはシラビソ林の中の登りが始まります。そろそろ暑い季節が始まろうとしていますが2000mを越える稜線はまだ芽ぶきも浅く日が陰ると寒さも感じそうです。ひと登りすると緩やかな稜線歩きが始まります。
小さく下った鞍部は朝日峠で大きなケルンが積み上げられていました。緩やかに登り返すと展望が広がる稜線です。岩っぽいピークから振り返ると登って来た稜線の先に大弛峠、その先には国師ヶ岳や北奥千丈が見えています。晴れているものの甲府方面は青く霞んだ空の下に帯那山、曲岳や茅ヶ岳など、南アルプスの稜線や富士山は雲の中にその姿を隠していました。
縞枯れの目立つ稜線の先は朝日岳の山頂です。風が巻き上げる頂の先には五畳岩を頭に載せた金峰山が見えていました。
山頂から岩っぽい急坂を下ると小さな鞍部、ここで昼食をとったのちシラビソなどの樹林帯を金峰山へと登って行きます。途中、鉄山へと登って行くふみ跡を左に分け緩やかに登って行くと金峰山の肩にたどり着きました。
この付近は森林限界を越えているようでイブキジャコウソウやコメバツガザクラなど高山植物が咲く稜線です。キバナシャクナゲはすでに満開を過ぎているようでわずかに黄色い花が咲き残っています。大きな岩が積み重なる先には三角点がある金峰山の山頂標識がありました。
山頂の先には見上げるような五畳岩がそびえています。途中までは登って行くことができるようですがその上部へは手がかりや足がかりもなく登ることができないようです。
山頂からは大弛峠へと戻ることにします。すでに2時を過ぎていましたがまだ大弛峠から登ってくる若者も何人か、甲武信ヶ岳から登って来たと言うテント装備の若者は「今夜は大弛峠でテント泊」と言っていました。
息を切らせながら登り返した朝日岳から振り返る金峰山は巻き上がる雲の中にその頂を隠していました。
ここからも小さなアップダウンを繰り返しながらシラビソの急坂を下ると大弛峠です。テント泊するのかまだ駐車場には数台の車が停まっていました。
廻り目平へは未舗装の荒れた林道をおよそ12km、一般の車ではお腹を擦りそうな辛い下りです。
ようやくたどり着いた廻り目平のバンガローで今夜は宿泊です。2棟しかないバンガローは泊まれるだけ、炊事などの施設は無く小屋前の石に腰を下ろしての炊事になりました。