中川駅10:20~浄照寺10:55~八幡神社・小台稲荷神社11:35/40~バーミヤン宮前平店11:45/12:25~宮崎第2公園12:55~庚申坂12:55~国道246号線梶ヶ谷交差点13:05~笹の原子育て地蔵13:15~ねもじり坂13:20~片町の庚申塔と大山道標13:30~溝の口駅13:30
鎌倉古道中道の続きは中川駅から溝の口駅です。ここは鎌倉古道が大山道へと名前を変えたところです。大山道は江戸時代、大山への参詣道として整備された道です。大山道には江戸赤坂御門を起点とし大山へ向かう矢倉沢往還、熊谷から八王子を通り大山へ向かう八王子道のほか府中道、柏尾道、田村道、蓑毛道などがあります。
時代の変化により大山道の名称は衰退、経路も変わり消滅した道もあるようです。現在はこの周辺は並行して国道246号線・厚木街道が通っています。
地下鉄中川駅から僅かに歩くと中川交差点、その先から細い住宅地の中をたどる道が始まります。緩やかに登る道は大きな皆川園、近くには都築みかん園が店先にみかんを並べていました。
ここからは道を右に、やがて住宅地の中を下って行くと厚木街道です。近くに浄照寺というお寺があるようですが改修工事の最中ということでフェンスが張り巡らせていました。
ここは川崎市鷺沼です。ワールドカップで活躍した三苫選手や田中選手は鷺沼のサッカークラブ「さぎぬまSC」で練習していたとか、道端には活躍を誇るように横断幕が張られていました。
厚木街道を離れ住宅地の中を登って行くと鷺沼駅、さらに住宅地の中を歩くと宮前平駅にたどり着きました。駅前の急な石段の上には八幡神社、その隣には小台稲荷神社が祀られていました。
宮前平からは再び住宅地の中の道を歩くことになります。登り返す急な坂道は庚申坂、案内板にはかつて庚申堂があり大山参りの人が旅の安全を祈ったと言います。
さらに歩くと厚木街道を越える陸橋です。しばらく住宅地の中道を進むと笹原の子育て地蔵です。現地の案内には昔、西国巡礼から戻った村人が子供をさずかったお礼に建てたものと言います。
住宅地の中を下って行く道はやがて溝の口の駅前にたどり着きました。駅の近くには庚申塔と大山道標があります。石面がかなり風化した青面金剛の庚申塔は大山道を行く旅人の道しるべとなっていたと言います。
今回の街道歩きは溝の口まで。東急田園都市線の電車と地下鉄で戻ることにしました。