御庭入口10:55~御庭東屋11:30/12:00~富士山五合目12:55/13:15~御庭第2火口東屋14:10/30~御庭入口14:40
梅雨時の天気が続く中、九州・中国地方を中心に梅雨末期の豪雨のニュースがテレビを賑わせています。「早めの避難、河川の氾濫、がけ崩れ、夜間は無理をせず命を守る行動・・」など豪雨の規模と被害は年ごとに厳しさを増して行くようです。
今日は梅雨の晴れ間、週末はまた雨の日が続くようですがその後は晴れ間も多く、梅雨明けが近付いているようです。
富士山スバルラインでたどり着いた奥庭駐車場はたくさんの車で賑わっていました。
御庭入口からシラビソの林の中に続く登りです。御庭の標高は2,200mほど、石段が整備された遊歩道ですが多少息苦しさも感じそうな登りです。大沢崩れへと向かう道を右に分けると視界も開け、雲を巻き上げる山頂が見え隠れします。
背丈の低いカラマツやミヤマハンノキなどの灌木が目立つようになるとお中道のなだらかな道が始まります。わずかに歩くと御庭火口の東屋にたどり着きました。目の前を25人ほどの幼稚園児の一団が登っていきます。大きなザックに軽登山靴、引率の先生もなかなか大変そうです。
御庭火口は2000年前の割れ目噴火によりできた火口と言います。火口近くのベンチに腰を下ろし少し早めのお弁当にしました。平地では30度を超えますがやはり2000mを超えると気温は20度以下、少し寒いくらいでした。
薄曇りの空の下には本栖湖、雲の下に霞む稜線は甲斐駒から北岳、農鳥岳、悪沢岳など南アルプスの山々です。案内板によると八ヶ岳も見えるようでしたが濁った空の中にその姿を隠していました。
山麓に続く富士山の測火山は大室山や片蓋山、長尾山などの山々、最近の富士山噴火は宝永火口からの爆発的噴火でしたがそれ以前は測火山の噴火や割れ目噴火などが多いようです。富士山最大の噴火の一つ貞観噴火は長尾山周辺の火口から大量の溶岩を噴出し「せのうみ」を埋め尽くしたとされています。
やがて落石注意の看板が建つ大流れ、富士山の山肌には八百八沢と呼ばれる谷が刻まれています。最大のものが大沢崩れ、御庭から五合目駐車場までにも白草流し、青草流し、大流し、小御岳流しの沢があります。落石が繰り返されるようで大きな落石防止の導流堤、スバルラインの青草洞門付近では大規模な工事が行われていました。
大流しを超えると樹林帯の中の道が五合目駐車場まで続いていました。途中にはシャクナゲの花、目を落とすとコケモモに交じってアカバナイチヤクソウも咲いていました。
たくさんの人で賑わう五合目駐車場、以前この駐車場を訪れたときは中国など海外の観光客で賑わっていた記憶が残っています。観光客に交じり山頂から下ってきたハイカーが目立ちます。外国からのハイカーも多いようでした。7月1日に山開きが始まってから15日までスバルラインの自家用車規制が行われていないためか車を利用して山頂を目指す人も多いようです。御庭駐車場近くから五合目まで、路肩に自家用車の駐車場がありまます。シャトルバスも運行されているようでたくさんに車であふれていました。
帰りは往路をたどり奥庭駐車場に戻ることにしました。先ほどお庭の東屋で出会った外国人のハイカーは五合目から御庭へピストンで歩いていたようです。何時も御庭からの往復コースを利用したいましたが、五合目駐車場が混雑していなければ五合目からの往復コースも良いようでした。
火山特有の地形はスコリア堆積斜面とか、赤茶けた砂礫の道にはこの時期イワオウギやオンタデ、フジハタザオ、ミヤマオトコヨモギなどの花が咲いていました。
五合目駐車場近くの林の中に咲いていたのはサンショウバラ、真っ赤な花が咲いていました。富士山周辺では不老山、箱根山などが有名です。