奥庭入り口10:05~奥庭展望台10:25/35~奥庭入り口11:00~大沢崩れ分岐11:35/55~御庭東屋12:05/35~富士山五合目13:40/14:00~御庭東屋14:50/15:25~奥庭入り口15:55
今年の関東の梅雨明けは17日、例年に比べ少し早めの梅雨明けです。東京オリンピックが迫っている中、東京の新型コロナの感染は1000人を超える状況が続いています。
富士スバルラインのマイカー規制は7月20日から、休日にもかかわらず富士山五合目を目指す車はあまり多くありません。途中のパーキングではコロナの感染対策として車を停め検温を行っていました。たどり着いた奥庭の駐車場はすでにたくさんの車で一杯でした。
軽装の観光客にまじり奥庭に向かいます。緩やかに下る林の中には白いシャクナゲの花が咲いています。まだ咲き初めのようでこれから8月初めにかけてが満開の季節を迎えるでしょう。
奥庭小屋の側にはたくさんのバートウォッチャーが大きなカメラを抱えています。小さな水たまりにはルリビタキや、ホシガラス、ヒガラが見られると言います。
緩やかに遊歩道を進むと奥庭展望台です。振り返ると雲を巻き上げる富士山、青木ヶ原の樹海の先には御坂山塊、その先には奥秩父の稜線が見えていました。しかし八ヶ岳や南アルプスは巻き上げる雲の中です。梅雨は開けていますが真っ青な夏空には少し早いのでしょう。
奥庭の駐車場に戻りお中道へ向かうことにします。コメツガなどの林の中を緩やかに登って行くと視界が開ける森林限界。右手に分かれる道は大沢崩れへと続くお中道です。振り返ると青木ヶ原の樹海、その中には大室山や片蓋山、長尾山などの寄生火山が見えていました。
ここからは砂礫の道を緩やかにたどるお中道です。途中には青草流しや大流しなど富士山の山肌に刻まれた浅い沢を越えるところがあります。土砂崩れに注意と書かれた案内板があり落葉松の根元が土砂に埋まっているところもありました。雪解け直後や雨の後には土砂が崩れることもあるのでしょう。
やがて喧騒が近づくと富士山五合目の広場です。観光客が多いものの海外からのお客さんがいないこともありそれほど込み合っていません。五合目を周遊する観光乗馬の馬たちも若干手持ちぶたさのようでした。
五合目広場からは往路を戻ることにします。この時期は山頂へと向かうハイカーの車も多いようでスバルライン脇の登山者専用駐車場にはたくさんの車が停まっています。駐車場から五合目までの無料シャトルバスも運行されているようです。
気軽なお中道歩きと言うこともある午後になっても五合目を目指すハイカーも多いようです。眼下に広がる青木ヶ原を眺めながらしばらく歩くと御庭の東屋にたどり着きました。
この周辺は2000年ほど前に噴火した御庭火口列の後とか、割れ目噴火の火口列が続くところで火口列の脇にはスパター丘と言う小さな丘が続いていました。
石畳が続く遊歩道のような道を下って行くとスバルラインのお中道入り口にたどり着きました。ここには「外来植物の種子を落とそう」と案内された靴のブラシがあります。高山帯に人が持ち込んだ雑草が増える問題が指摘されていますが、このような地道な努力が必要なのでしょう。
この時期のお中道にはハクサンシャクナゲが咲いています。シャクナゲの花で有名な瑞牆山や御座山にも負けないたくさんの花に出会えるところです。
またお中道の砂礫に道にはフジハタザオやメイゲツソウ、ミヤマオトコヨモギ、イワオウギなどの花を見付けることができます。