新五合目11:35~新六合目・雲海荘12:05/10~宝永第一火口縁12:25/30~新五合目13:00
鹿児島に上陸した台風は足早に列島を縦断し北海道へと駆け抜けていきました。台風一過の連休の最終日、朝のうちは風が強いものの天気は晴れ、台風が連れてきた南風で気温もかなり高いようです。
富士山の登山道の一つ富士宮登山道は富士山スカイラインで新五合目まで登って行くことができます。7月初めから9月初めまでの登山シーズンにはマイカーの規制が行われ水ヶ塚の駐車場から新五合目までシャトルバスが運行されていました。
この連休は規制も終わりたくさんのマイカーが五合目を目指しています。たどり着いた五合目の駐車場はたくさんの車で一杯です。
駐車場からはたくさんのハイカーが宝永火口を目指しています。標高差が少ないコースのためか小さな子供を連れた家族連れも多いようです。石の階段を登ると火山礫に覆われた登山道が始まります。
登山道脇には黄色く色付いたオンタデのほか実を付けたイワオウギやタイツリオウギ、黄色い花を付けたミヤマアキノキリンソウなどの花が目立ちます。
緩やかに登って行く登山道にはたくさんのハイカーが長い列を作りながら新六合目へ。すでに山頂までの登山道は閉鎖されていますが雲海荘はまだ営業中です。宿泊も受け付けているようで店先には予約したお客さんお名前が書かれていました。
店先からは晴れ渡った青空の下に広がる展望を楽しむことができます。愛鷹山の先には緩やかな弧を描く駿河湾、天城山など伊豆の山々の先には大島や式根島など伊豆の島影も見付けることができます。
雲海荘の先からも緩やかな登山道が続きます。この付近は森林限界近くになるため背丈の低い落葉松が生えています。風も強いようで枝先も風で曲がっていました。
たどり着いた宝永火口は富士山の最後の噴火の歴史を伝えるところ、江戸時代の宝永4年(1707年)に発生した大噴火では江戸の街にも大量の火山灰が降ったと言います。噴火の49日前にはマグニチュード8.6から 9クラスと推定される宝永地震が発生し、その後も富士山周辺を震源とする地震が発生した記録が残っているようです。
第1火口縁と書かれた道標からは火口壁の上に富士山の山頂がそびえています。前を歩いていたはとバス観光のツアー登山はガイドを先頭に火口底まで降りて行くようです。
ネットなどでは宝永火口のハイキングコースは第2火口縁に下り新五合目に戻る周遊コースとして紹介されていましたが、我々はここから新五合目に戻ることにしました。
気軽に登ることのできるハイキングコースと言うことでスニーカーにペットボトルだけの観光客の姿も多いようです。
すでに登山シーズンは終わり山小屋は営業を終えていますが山頂から下ってくる登山者も何人か、五合目から山頂への標高差は1400mほど、早朝に五合目を出発すると日帰りでも無理なく山頂を往復できるようです。
世界文化遺産に登録された富士山ですがオーバーユースでの環境破壊などの問題も多くあるようです。試行が始まった富士山の入山料1,000円は7月25日から8月3日までとか今は期間外と言うことで徴収の案内などもありませんでした。