須走五合目駐車場10:00~まぼろしの滝10:35/11:05~須走五合目11:40~小富士12:05/12:40~須走五合目13:00~須走五合目駐車場13:10
昨年は富士山登山が全面的に禁止され静岡側の富士宮口では富士山スカイラインも通行止めになっていました。今年は7月の山開きから須走口や富士宮口、吉田口など山頂への登山道も開かれるようです。
ふじアザミラインの曲がりくねった道を登って行くと須走五合目です。かつて富士山を登ったときはここから山頂を目指したところです。
平日にもかかわらず駐車場にはたくさんの車が停まっていました。登山道は駐車場の奥から始まります。芽吹き始めたカラマツ林の中を登って行く登山道は最初から枯れた沢沿いの急な登りです。ガイドブックなどにも軽いハイキングコースとして紹介されていることもあるのか軽装のハイカーが目立ちます。
ひと登りすると火山礫の山肌を緩やかにたどる道です。開けた視界の先には箱根や愛鷹山、石割山や杓子山など山中湖の周辺の山々が一望できます。
見上げる富士山の山頂は雪解けが進み八合目近くまでは黒い砂礫の山肌が見えているようでした。
たどり着いたまぼろしの滝は5月から6月初め、雪解けが進む天気の良い午後に見ことができる滝とか。残念ながら涸れた沢には水が流れた跡さえも見付けることができません。
この沢は 不浄流し(成就ヶ沢)と呼ばれているようです。富士山の噴火の歴史についての研究がネット上に見付けることができますがこの付近は幻の滝溶岩流とか、スコリア層の下の白っぽい岩が溶岩が流れた跡なのでしょう。
須走五合目に戻ったのち小富士に向かうことにします。途中、浜松の中学生と言う100人近い子供たちの集団が山道を登ってきます。全員山の中でもマスク、3つのグループに分かれていましたがかなり密な状態です。山の中でのコロナの感染は報告されていないようですがやはり気になるものです。
茶店の先が須走五合目の登山口です。この時期、五合目からの登山道は冬季の閉鎖中と言うことで緑色のフェンスが張られていました。
コメツガやシラビソの林の中を緩やかにたどる道は遊歩道と言ったところです。
途中には旧馬返しへと下って行く道があります。この道をたどるとグランドキャニオンと呼ばれる深い沢に沿って下ることができるようです。グランドキャニオンでは、富士山の火山灰層が幾重にも縞模様を描いている様子を見ることができるところです。しかし崩壊が進んでいるようで通行止め、分岐にはトラロープが張られていました。
小富士は富士山の寄生火山の一つ、石積みのある小さな山頂からは十二ヶ岳など河口湖周辺の山々、その奥に青く霞んだ稜線は八ヶ岳の頂です。
須走五合目の軽いハイキング、須走や御殿場のほか山梨にも富士山周辺にはまだまだ色々なハイキングコースがあるようです。機会があれば歩いてみたいものです。