奥庭駐車場10:35~奥庭展望台11:00~大沢崩れ分岐11:55/12:05~滑沢13:10~御庭東屋14:15/25~五合目小御岳神社15:10/30~御庭東屋16:40/50~奥庭駐車場17:15
予定では富士山の登山道の一つ精進口を下ってみることでしたが連休の初日と言うことで中央道は渋滞です。予定の時間までに五合目まではたどり着けそうにないと言うことで予定を変えお中道を歩くことにしました。
富士スバルラインの一般車通行規制は9月5日で終了です。このため五合目の駐車場まで車で登ることができます。しかし渋滞のため駐車場は30分待ちとか、このため御庭の駐車場に車を停め、奥庭を一回りすることにします。
奥庭の駐車場から舗装された坂道を下ると奥庭荘です。傍には天狗の伝説が残る天狗岩もあります。
ここは家族連れや観光客なども訪れるところです。振り返ると雲を巻き上げる大きな富士山がそびえていました。
展望台は精進湖の上に御坂山塊の山並、天気が良ければ南アルプスの山並みが広がるところです。しかし巻き上がる雲に精進湖さえも見えませんでした。
奥庭からは御庭に向かうことにします。奥庭の駐車場から思いのほかきつい遊歩道が始まります。ひと登りすると倒壊した御庭山荘の手前から工事用道路が分かれています。
お中道は視界が開けるところです。2300mを超えることから雲海に浮かぶ南アルプスや八ヶ岳などの頂を見付けることができます。三角形の頂は日本第2の高峰北岳、それから続く稜線は間ノ岳と農鳥岳、塩見岳や荒川岳の頂も見付けることができます。
ここからは緩やかな砂礫の道が始まります。僅かに歩くと道端に小さな大沢崩れの案内板がありました。足跡もしっかりついていることもありさらに道を進んでみましたがお中道からは離れるようです。先ほどの分岐に戻りコメツガの薄い踏み跡を歩くことにしました。
しばらくすると右手の踏み跡を合わせよく踏まれ道になります。さらに進むと登山道が崩壊したと言うことでトラロープの通行止めが、途中には倒木が道をふさぎ右手の林の中の踏み跡を探しながら巻くところもありました。
コメツガの林の中をしばらく進むと視界が開けます。この付近が滑沢なのでしょうか、山行記などには道標や展望を案内版はあったようですが崩壊したのか見付けることはできません。
砂礫の沢は崩壊が進んでいるようでトラバースできるところはかなり上のようです。時計はすでに1時を過ぎています。これからスバルラインの五合目を往復することを考えると少し時間が足りなそうです。
滑沢からはお中道を戻ることにしました。先ほどまでガスっていた視界は晴れ渡り雲海の上には南アルプスの頂が浮かんでいます。青黒い三角形の山頂は北岳、それから続く稜線は農鳥岳でしょう。
お中道をしばらく戻ると左手に踏み跡があります。僅かに下ると作業道にたどり着きました。その先は通行止めのゲートがありました。
作業道はトレランの若者が駆け抜けています。あまり見覚えはないもののカンボジア活躍した猫ひろしさんのようです。この日は富士山五合目お中道RUNとかで作業道を周回していたようです。ネットの記事ではここを数回も周回した人もいるようです。
ガスの中のお中道を五合目へと向かいます。なだらかな遊歩道のような道と言うこともあり軽装のハイカーが多いようです。外国人の方も多く気軽にこんにちわと声をかけてくれます。
やはり2000mを超えると気温が下がっているようで日が陰ると肌寒さを感じるようになります。ガスの中と言うことなのか小さな雨粒も感じられるようになります。
たどり着いた五合目の駐車場は相変わらずたくさんの人で賑わっています。日本人よりは中国の人や東南アジアからの観光の人が多いようです。
たくさんの人で賑わう五合目からお中道を戻ることにします。先ほどまで覆っていたガスのためか、木々の葉先には小さな水玉が光っていました。
白草流しの砂礫の斜面も展望が広がるところです。真っ白な雲海の先には南アルプスの稜線が頭を出しています。その右手には鳳凰三山の頂が見え隠れしていました。
御庭の東屋で青空にそびえる富士山を眺めながら最後の小休止です。ここは富士山の北西側の斜面、登山道や山小屋やはありません。山頂へ向かって刻まれる沢は青草流し、その上にそびえる頂は白山岳です。最高峰の剣ヶ峰は右手になりますがここからは見えないようです。
東屋の先からは御庭火口列に沿って遊歩道を下って行きます。ここは2000年ほど前に発生した割れ目噴火の火口が連なるところです。火口列の傍の高まりは溶岩のしぶきが積もったスパター丘と言われるところと言います。
緩やかな遊歩道を下って行くと富士スバルラインにたどり着きました。ここから車を停めた奥庭の駐車場までは僅かの道のりでした。