関東ふれあいの道・神奈川.4 佐島・大楠山のみち 


標高
大楠山 241.1m
山域
箱根・伊豆・湘南
登山日
2018年11月2日(金)、晴れ
歩程
行動時間 5:10、歩行時間 4:15
歩行距離
16.6km
標高差
216m
累積標高差
+456m、-470m
登山口
大楠山入口mapon
交通機関
 往路:京急バス 大楠芦名バス停、 復路:JR横須賀線 逗子駅
登山コース
大楠芦名~大楠山~前田橋~立岩~長者ヶ崎~葉山御用邸~逗子駅
コースmap
佐島・大楠山のみち

 

山行の記録

 コースタイム

大楠芦名バス停9:15~125m付近ベンチ9:40/50~大楠山10:15/25~前田橋バス停11:25~立岩11:40/12:00~円乗院12:15~長者ヶ崎12:35~神明社12:50~葉山御用邸12:55~森戸神社13:20/35~清淨寺13:45~逗子駅14:25

 

 大楠芦名~大楠山

前回の関東ふれあいの道、稲村ケ崎・磯づたいのみちに続き大楠山と佐島の海岸線を歩いてみることにしました。大楠山は何度も登ったことがあるところですが今回の登山口は大楠芦名バス停、ここは舗装道路が山頂へと続いているところです。

たどり着いた逗子駅からは京急バスで大楠芦名バス停へ、何人か軽装のハイカーもバスに乗っていましたが風早橋で降りていました。

横須賀線の逗子駅
京急バスで大楠芦名バス停
大楠山へは左手の道を
大楠小学校の生徒が書いた外来生物

芦名バス停からは舗装された道を登って行きます。程なく道は左手へ、途中には地元の小学生が書いた外来種に関する壁新聞が張り出されていました。大楠山ではアメリカザリガニ、タイワンリスそれにトキワツユクサが増えているようです。ノハカタカラクサとも呼ばれる白い花も要注意外来生物に指定されているようです。

舗装された山道は車でも登って行けるようで車止めはありません。それでも登山道のため一般車両の通行はご遠慮くださいの標柱が建っていました。

車も登って行ける舗装道路
紅葉し始めた稜線の先に丹沢の山並み
関東ふれあいの道の道標
木立の先に気象レーダーのドーム

気象レーダーの白い塔が木立の先に見え隠れすると山頂直下です。道標に従い木の階段を登ると広く開けた山頂にたどり着きました。

道標に従い山頂へ
大楠山の山頂
武山、砲台山の先は房総の富山
雪を被った富士山も見えています

標高は241m、高度感はないものの武山、砲台山の先には富山など房総の山々、展望塔の脇からは白い雪を被った富士山か見えていました。

 大楠山~前田橋~立岩~長者ヶ崎~葉山御用邸~逗子駅

下りは前田橋へ、気象レーダーの脇から下って行く山道はスダシイなどに覆われた心地良い下りです。

山頂直下に気象レーダー
関東ふれあいの道の道標
見上げる気象レーダー
観測範囲は120kmとか

平日にもかかわらず山頂を目指すハイカー、トレーニングなのか若者が数人山道を目指して駆け上がっていました。

既に11月、登山道にはサザンカの花が咲いています。山頂周辺にはセイタカアワダチソウ、コセンダングサのほかツリガネニンジンなど秋の花が咲いていますがあまり目立った花は目に留まりません。

サザンカも満開
枯葉に覆われた階段の道を下り
かなり登ってくる人もいます
前田川遊歩道

階段をしばらく下ると前田川です。橋の手前に前田川遊歩道への道が付いていました。踏み石を頼りに浅い流れを下って行きます。途中には桟道や魚道なども整備されていました。

踏み石を頼りに川の中を
踏み石や橋が整備されています
前田川遊歩道の案内板
海に突き出した立石

前田川バス停からは国道134号線を逗子方面に歩いて行きます。明るい海岸線沿いにしばらく歩くと立石です。

立石は海に突き出した高さ10mほどの岩でかながわの景勝50選にも選ばれているところです。目の前に続く岩礁は磯釣りのポイントのようで、沖に向かいリールを投げている人が目に付くところです。

長者ヶ崎~天神島の地質の案内板
かながわの景勝50選の景勝地
立石海岸から眺める長者ヶ崎
岩礁には磯釣りを楽しむ人も

公園の案内板によると秋谷周辺には立石のほか天神島・笠島、子産石などの荒浜があります。三崎や城ヶ島など三浦半島南部は三崎層と呼ばれる地層、佐島周辺は三崎層、葉山層が混在しています。三崎層は1200万年から400万年前の地層、葉山層はそれよりも古い1650万年から1200万年の地層で三浦半島では最も古い地層と言います。南部の荒磯に比べ比較的穏やかな海岸線をしているのはこのためなのでしょうか。

立石からは国道134号線を逗子方面に向かいます。途中に子産石があったようですが見付けられませんでした。

付近は海抜10mほど、南海トラフ巨大地震ではこの海岸線にも津波が予想されているようです。集落の裏手は山道も付いていない急斜面になっているようで避難はなかなか大変なようです。

真言宗の円乗寺
円乗寺の本堂
弘法大師の石像
国道から眺める長者ヶ崎

国道145号線を逗子方面へ、途中にあったお寺は真言宗の円乗寺です。山門の脇にはへちま加持の寺と書かれていました。へちま加持は弘法大師が庶民を助けるため行ったもので、古くから仲秋の名月の日に病苦退散、家内安全を願い行われてきたと言います。境内には大きな弘法大師の石像が祀られていました。

白い波が打ち寄せる海岸線を進むと長者ヶ崎です。大きな駐車場に立つと岬の先には伊豆の山が霞んでいます。ここは長者ヶ崎の夕照として三浦八景にも選ばれたところです。

現地の案内板によると八景とは15世紀に中国から伝わったもので、夜雨、帰帆、秋月、夕照、晩鐘、晴嵐、落雁、暮雪の景色を基本とするもの、近江八景や金沢八景などが有名です。時間が許せばここからの夕景色を見てみたいものですが徒歩ではなかなか難しいものがあります。

駐車場からの長者ヶ崎
長者ヶ崎の夕景の案内板
穏やかな海岸線の先は芝崎海岸
国道わきに明神社
住宅のような拝殿
境内には庚申塔

海岸線を離れると程なく御用邸のある葉山です。関東ふれあいのみちはここまでですが、時間もまだ早いようなので逗子駅まで歩くことにしました。

車で逗子に向かう時は道幅の広い山廻りの道を通ることが多いですが今回は真名瀬海岸を通り逗子に向かうことにします。緩やかに登って行く道は大峰山の麓を回り込むようにして真名瀬海岸へ下って行きます。

葉山御用邸の正門
真名瀬海岸の先に灯台と鳥居

真名瀬海岸からは沖合まで続く岩礁の上には白い灯台と赤い鳥居、その先には江の島が見えています。

さらに細くなった道を進んでいくと森戸神社です。折からの七五三とあってたくさんの参拝客が子供の無事を祈っていました。

森戸神社の石鳥居
石通りの先に参道が続きます
御手水場
石段の上に拝殿
境内は七五三の参拝客
森戸大明神のビャクシン
源頼朝が褒めたとされる千貫松
岩の上にビャクシン
かながわの景勝50選、森戸の夕照
岩礁の先には箱根の山々

ここも森戸の夕景としてかながわの景勝50選に選ばれたところです。また境内にはビャクシンの古木があり葉山町指定の天然記念物に指定されていると言います。

国道沿いに庚申塔
国道沿いに清淨寺
清淨寺の本堂
葉山マリーナはヨット発祥の地
波も穏やかな小浜海岸
たどり着いた逗子駅

狭い町並みをたどる道は葉山ヨットマリーナの傍を通り渚橋へ、しばらく川沿いの道をたどると新逗子駅は目の前でした。

 

 コース GPSmap

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その他のコース・山行記録
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