城山高校10:00~三嶋神社10:20/25~峰の薬師10:50~峰の薬師・奥の院11:00/10~三沢峠11:25/35~梅の木平12:15~京王高尾山口駅12:40~高尾駅13:05
関東ふれあいの道の神奈川県の北端は城山高校前から梅の木平へと続く7.1kmの道です。峰の薬師への道と呼ばれ津久井湖の展望と信仰の歴史をたどる道です。峰の薬師は東京の新井薬師、高尾山の薬王院、大山の日向薬師とともに武相四大薬師の一つに数えられる古刹です。
橋本駅から京王バスで津久井湖傍の城山高校前バス停へ。休日にもかかわらず校庭では元気な学生の声が聞こえています。ふれあいの道は水の苑池の駐車場の左に眺めながら舗装道路を歩き始めます。
やがて右手に三嶋神社の石鳥居、地元の鎮守の神社のようですが由緒書きなどの案内もなく詳しいことは判りません。
さらにしばらく進むと峰の薬師の入り口です。ここからは緩やかに登って行く舗装道路を1500m、お馴染みの関東ふれあいの道の道標が整備されていました。
この日はさがみ風っ子トレイルランニングが行われていました。道の途中にはバッチを付けた大会のスタッフが選手の通過を待ち受けています。最初に下ってきたのはやはり若者、それに続き女性や子供、さらに親子連れが下ってきます。
峰の薬師の山門が給水ポイントとなっているようで、広場にはたくさんのスタッフがランナーの通過を待っていました。
参道を登って行くと鐘楼、その隣に尾崎咢堂の石碑が建っています。咢堂と号した尾崎幸雄は明治から昭和にかけての政治家で、第二次大隈内閣文相、法相などを歴任し憲政の神様とも呼ばれています。
東京市長在職中の明治45年、米国ワシントンのポトマック公園に3,000本の桜の苗木を贈り、日米友好の証を築いたことはよく知られています。
参道の奥には峰の薬師の本堂があります。本堂の傍から見下ろす津久井湖、その先には城山が大きな頭をもたげていました。
舗装道路を緩やかに登って行くと峰の薬師の奥の院です。2階建てのコンクリート造りの建物ですがあまり参拝客も訪れないのかシャッターが締まっていました。
奥の院前の広場は木立に覆われ展望はないものの、ベンチや関東ふれあいのみちの案内板があり休憩には丁度良いところでした。
奥の院からは三沢峠へと向かうことにします。緩やかに尾根の上をたどる道は大きな電波塔へ、さらに進むと右手に草戸山から城山湖へと続く道が分かれています。さらに進むとベンチや道標などが置かれた三沢峠です。
ここは高尾南稜縦走路の峠です。関東ふれあいの道、東京の湖のみちと重複するところで大洞山を越え大垂水峠、小仏城山へと続いています。
高尾南稜を縦走する人がベンチでお弁当を食べていました。しばらくすると梅の木平方面から20人ほどの初老の一団が登ってきます。関東ふれあいのみちを歩くグループなのか、歳を重ねるにつれ厳しい山行は難しくなるのでしょうが、ふれあいの道歩きや東海道、中山道などの街道歩き、または観音霊場歩きなども健康のためには良いものなのでしょう。
ふれあいのみちは林道をたどり梅の木平へと下って行きます。緩やかに下って行く道は緑のシャワーの中を徐々に高度を落としていきます。途中、大型の一眼レフに三脚を構えた人が数人、野鳥をカメラに収めようとしていました。この時期の森にはどんな鳥がいるのでしょうか。
やがて道は宿泊研修施設、高尾グリーンセンターの前を通りうかい竹亭へ、ここは奥高尾の高級懐石料亭です。ネットなどによると四季折々の懐石料理が楽しめると言いますが気になるお値段は高級懐石のお店、6月から8月にはほたるの夕べも楽しめると言います。
峰の薬師の入り口が梅の木平です。関東ふれあいの道の道標と小さなお地蔵さんが3体、ここが神奈川の関東ふれあいの道の最後のポイントと、東京の関東ふれあいのみちの最初のポイントとなるところです。
ここからは国道20号線に沿って高尾山口駅へ向かいます。春の桜の時期は過ぎてしまったこともある駅前はあまり賑わっていません。駐車場へ車を呼び込む人も少し手持ち無沙汰のようでした。