月京バス停12:40~東ノ池13:00~鷹取神社参道13:40/45~妙円寺14:35/45~土屋一族の墓15:00~大乗院15:05~熊野神社15:15~南平橋バス停15:30
大磯・高麗山のみちに続き鷹取山・里のみちを歩くことにします。鷹取山・里のみちは月京のバス停から始まります。ここにも関東ふれあいの道の案内板が建っていました。
住宅地の中の道は馬場公園へ、左手に見える小さな山は国府祭が行われる神揃山のようです。付近には案内板などないようですが5月の国府祭ではかなり賑わうところなのでしょう。
関東ふれあいのみちは耕作地の中を進んでいきます。東海道新幹線の高架の下を進むと東ノ池です。夏には蓮の花が咲く所として知られているようですが今は花柄さえも見えていません。
観音寺の手前を左に折れると竹藪の中を登って行く急坂です。小田原厚木道路の下を越えると鷹取山への参道になります。崩壊地を越えると道は枯葉に覆われた山道を緩やかに登って行くことになります。左手に視界が広がるところもありますが白く濁った空の下では箱根の山さえも見えていませんでした。
やがて山道は鷹取神社直下の石鳥居にたどり着きます。ここからは急な木の階段が始まります。
たどり着いた神殿の前には鷹取山社叢林の案内板が建っています。この照葉樹の森はスダジイやタブノキ、アオキやシロダモ、ヤブニッケイ、ヤブツバキなどに覆われたところで高麗山の樹林とともに神奈川県の天然記念物に指定されていると言います。
関東ふれあいのみちは鷹取神社の裏からゴルフ場の脇を通り上吉沢配水池へと下って行きます。途中には霜降り滝へと続く道が分かれています。数年前に鷹取山に登った時にはここから霧降の滝をたどり湘南平に登り返した記憶がよみがえるところです。
吉沢配水池からも道標に導かれながら明るい丘陵地の道を下って行きます。曲がり角には道標が建っていますがなければ道を間違いそうなところもありました。
道端の休憩所には東丹沢の展望図がありました。秦野の弘法山の上に大山、それから続く稜線は表尾根の山々、低い雲が塔ノ岳などの山頂を覆い展望は今一つでした。
土屋の交差点を左に曲がると妙円寺です。ここは土屋の銭洗い弁天とも言われるところです。境内の岩窟には護摩壇、御簾の中には宇賀神や大日如来が祀られているようです。左手には岩穴が続きその中に銭洗い池があるようですが暗くて中に入ることはできませんでした。岩窟の上には八臂辯財天が祀られる弁天堂や小さな社がありました。
妙円寺からさらに進むと神奈川大学の平塚キャンパスです。イチョウが色付き始めたキャンパスは授業中なのか人影は多くありません。
バス停近くの案内板には福祉施設をご利用くださいと書かれていました。売店のほか学生食堂なども利用できるようです。機会があれば大学のメニューを賞味してみたいものです。
神奈川大学入口の交差点の先から畑の脇の小道を登って行くと土屋一族の墓があります。土屋氏は土屋三郎宗遠を始祖とする鎌倉時代の武将で、源頼朝の挙兵に参加、鎌倉幕府の基礎固めに尽力したと言います。
付近には土屋氏の館があったとされ一族の墓とされるたくさんの五輪塔が祀られていました。
関東ふれあいのみちは大乗院や熊野神社のそばを通り南平橋へと下って行きます。
熊野神社は道路に面して鳥居が立つ比較的新しい神社です。鐘楼もあることから神仏習合の歴史を残しているのでしょう。境内にはからたねおがたまと刻まれた植樹記念の石碑が建っていました。
鷹取山・里のみちの終点は南平橋です。ここからは権現山・弘法山へ続く弘法薬師とさくらのみちです。今日は秦野駅から自宅に戻ることにします。秦野駅までは3.5km、程なく神奈川大学の学生で込み合う神奈中バスがやってきました。