西海岸バス停9:20~高来神社9:40~高麗山10:10~湘南平10:25/30~小淘綾ノ浜11:10~城山公園前バス停11:45
今回は関東ふれあいの道、大磯・高麗山のみちと鷹取山・里のみちを合わせて歩いてみることにします。距離は二つ合わせて16.5km、途中には高麗山と鷹取山がありますが何とか歩ける範囲のようです。
平塚駅から神奈中バスで西海岸バス停に向かいます。平日の9時過ぎと言うこともありお客さんはほとんど乗っていませんでした。
西海岸バス停からは高来神社に向かいます。大磯は多くの渡来人が訪れたところです。日本では天智天皇の時代、高句麗は新羅、唐連合軍に滅ばされました。その王族である若光を中心に高麗人が相模国大磯に渡来したとされています。その後若光一族を含めた各地の高麗人は武蔵国高麗郡に移住しました。日高は高麗という地名や高麗神社、高麗川などの名前が残っているところです。
関東ふれあいのみちは高来神社の裏から女坂を登って行きます。この周辺は近郷の人の散歩道となっているようで軽装の人が下ってきます。
程なく男坂を合わせた道は急な石段を登り大堂跡とされる広場にたどり着きます。ここは高来神社の奥社あったところで、西天照(現在の八俵山)と東天照をあわせ三社権現が祀られていたと言います。
またここから浅間山へと続く痩せた尾根道には木橋がかかる堀切跡が残り、かつてこの周辺に山城があったとされています。
浅間山から湘南平にかけては高麗山公園として整備されているところで、神奈川県の景勝50選、かながわの公園50選、平塚八景などにも選ばれています。千畳敷と呼ばれる広場に建つテレビ塔は遠くからも目立つところ、山頂直下には大きな駐車場もあり気軽なハイキングコースとして何時もたくさんの家族連れなどで賑わっているようです。
湘南平展望レストランの屋上からは富士山や丹沢などの展望が楽しめるところです。しかし白っぽい濁った空の下では塔ノ岳の山頂さえも雲に隠れていました。
湘南平からは大磯駅へと下って行きます。公園の中の遊歩道を小さな子供を連れた家族連れが登ってきます。しばらく坂道を下ると住宅地、その脇には善兵衛池の案内板がありますが今はヨシなどで覆われ池の水も少なくなっているようでした。
地下歩道で東海道線とくぐります。周辺には島崎藤村邸などがあり観光客などか多いところです。
松並木が続く国道1号線は広重の大磯「虎ヶ雨」にも描かれたところと言います。またこの周辺には吉田茂邸や陸奥宗光邸、大隈重信邸などが残るところで明治以降200以上もの政界人や財界人たちの邸宅や別荘があったと言われています。陸奥宗光邸では何かのイベントが行われているようで、たくさんの観光客が門の中に入って行きました。
道標に従い小径を進むと西湘バイパス、地下道をくぐると小淘綾ノ浜(こゆるぎのはま)です。ここはアオバトが海水を飲みにやってくるところとしてNHKの番組でも紹介されたところです。
砂浜が広がる海岸はさざれ石と言う小さな石があるところですが少し歩き難いようです。早々に西湘バイパス沿いの自転車道を歩くことにしました。
ここは太平洋自転車道として整備されたところです。計画では千葉県の銚子から和歌山県の加太海岸までの1200kmを結ぶものと言います。サイクリングよりむしろランニングを楽しむ人が目立つところでした。
関東ふれあいに道は吉田茂邸の傍を通り城山公園のバス停までです。バス停の傍には関東ふれあいの道の案内板が建っていました。