御岳山駅10:30~御岳ビジターセンター10:45/50~ロックガーデン入口11:35/45~芥場峠12:10~上高岩山・上高岩山展望12:25/13:10~ロックガーデン入り口13:45~天狗岩14:15/25~長尾平14:50/55~御岳山駅15:25
梅雨の真っ最中、週末から晴れ間も多くなり梅雨前線の位置次第では今年の梅雨明けはかなり早くなりそうとの天気予報です。夏山のトレーニングを兼ね奥多摩の大岳山を目指しての軽い山行です。
昨年は鳩ノ巣から裏参道を登ったり御岳山から大岳山へと登ったりしましたが、今回はケーブルカーの御岳山駅から山頂を目指すことにします。35リットルのザックにテント山行装備、食材などは少ないものの一応10kgは越えています。しばらく重いザックを担いでいない体には少し重さがこたえそうです。
平日の曇り空、それでもケーブルカーには軽装のハイカーで少し混雑気味です。たどり着いた山頂駅にはテレビでもお馴染みだった田部井淳子さんの小さな顕彰碑がありました。
御嶽神社へと続く杉並木の参道には小さなザックを背負った若者のグループも、我々と同じような初老のグループも神社を目指しています。参道沿いにはビジターセンターが作った自然の不思議と題したクイズがありました。
ビジターセンターに立ち寄り答えを聞いてみると同じマルバウツギでも環境によって対生する茎葉が同じ方向に付くのか互い違いに付くとか、山野草などの本にも出ていない知識のようです。
宿坊が建ち並ぶなか、数年前から屋根の吹き替え工事が行われていた馬場家御師住宅が完成していました。ホームページなどによると馬場家は甲斐武田の重臣馬場美濃守の流れを汲む家柄とか、戦国大名も神社との結びつきを強めながらその勢力を拡大しようとしたのでしょうか。
御嶽神社の石段からは雑木林の中のなだらかな山道が続いています。木陰と言うこともありあまり暑さが感じられません。ロックガーデンの休憩小屋からは幾分きつくなった山道を芥場峠へと向かいます。道端には今を盛りに咲く山アジサイ、ギンバイソウも白い蕾を開き始めていました。
芥場峠にたどり着いたのは12時すぎ、山頂に向かうには少し時間が遅いようです。今日は上高岩山の展望台でお昼ご飯を食べて戻ることにしました。
展望台の東屋に立つとうす曇りの空の下に御嶽神社、それから続く稜線は日の出山へと続いています。
芥場峠に戻ったのちロックガーデン入口へと下って行きます。岩石庭園の案内板から遊歩道を下って行くと綾広の滝です。パワースポットとして紹介される滝は山岳修行の行場のようで滝壺近くには祓処大神と刻まれた石碑が祀られていました。
ここからは御岳沢の流れに沿った遊歩道のような道が続いています。御岳山のハイキングコースとして多くの人が訪れるところで、長尾平方面から周遊してくる若者も多いようです。
やがて沢を渡った道は天狗岩へと登り返していきます。そびえ立岩は20mほどか、その上には烏天狗の像が祀られたところです。またここから分かれる石段の道は七代の滝へと下って行く道です。
天狗岩の下で一息を入れたのち、長尾平へと緩やかに登り返していきます。やがてロックガーデン入り口から続く道を合わせると長尾平の茶店です。しかし平日は訪れる人が少ないのか、茶店は店を開けていませんでした。
御嶽神社の石段を下って行くと土産物屋さんです。この時間になっても神社までの参拝客が急な坂道を登ってきます。ビジターセンターの先から滝本へと下って行く舗装道路が分かれていますが、午後の暑そうな坂道を下って行く気にはなれません。結局、御岳平からケーブルカーで下ることにしました。
この時期の御岳山は目立った花は咲いていません。登山道沿いに目立つのはヤマアジサイ、ギンバイソウは白い蕾を開き始めています。
タマアジサイの丸い蕾も大きくなっていますが開くのはまだしばらく先か、沢アジサイの小さな花もまだ蕾は硬いままでした。梅雨は明けそうですが御前山の夏はまだしばらく先の様でした。