奥沼津アルプス~岩場を越えるふみ跡をたどり~ 


標高
大嵐山 191.2m、大平山(おびらやま) 356m、鷲頭山 392m
山域
伊豆・箱根・湘南
登山日
2018年3月12日(月)、晴れ
歩程
行動時間 7:15、歩行時間 5:45
歩行距離
6.8km
標高差
380m
累積標高差
+940m、-950m
登山口
伊豆箱根鉄道原木駅mapon
交通機関
 往路 伊豆箱根鉄道原木駅、 復路 伊豆箱根バスはまゆう前
登山コース
原木駅~茶臼山~大嵐山~山口峠~大平山~鷲頭山~志下坂峠~はまゆう前バス
コースmap
奥沼津アルプス

 

山行の記録

 コースタイム

原木駅9:20~石堂橋口9:40/45~茶臼山10:00/05~大嵐山10:35/55~山口峠(新城尾根分岐)12:00/05~大平山13:00/30~多比口峠13:40~鷲頭山14:35/50~奥駿河パノラマ台15:45/55~志下坂峠16:10~はまゆう前バス停16:35

 

 原木駅~茶臼山~大嵐山~山口峠~大平山

香貫山と多比口峠を結ぶ沼津アルプスはガイドブックなどにも数多く紹介されているハイキングコースで、400mに満たない低山ながらアップダウンが多い縦走路として知られています。今回は大平山から南へと続くあまり人が歩かない岩っぽいふみ跡をたどる奥沼津アルプスの山行です。

伊豆半島を縦断する狩野川を渡ると愛鷹山の上に大きな富士山が白い雪を被ってそびえていました。

たどり着いた原木駅
狩野川から見上げる富士山
目立たない石堂橋の登山口
ハコネザサが煩い登山道

県道わきの目立たない登山口からはハコネザサが煩い道を登って行きます。しばらく登ると木立に覆われた茶臼山の山頂です。ここからは小さなコブを越えるアップダウンの道が続きます。

木立に覆われた茶臼山
小さなアップダウンが続きます
思いのほか急な登り返し
固定ロープも張られています

やがて固定ロープが張られた急坂を登って行くと大嵐山の山頂です。ここは日守山公園として整備されたところで数日もするとお花見の人々で賑わうところです。展望台の上からは富士山から箱根山の展望が広がっていました。

日守公園の柵をくぐって
柵の切れ目から登山道が始まります
急坂を下って行きます
右手は古い採石場

公園の柵の切れ目から山口峠を目指すことにします。小さなアップダウンが続く道は照葉樹の木立に覆われ展望は期待できません。採石場跡を越え横穴群への道を左に分けると稜線上の道が続きます。視界が開けると葛城山や霞んだ天城山も見付けることが出来ました。

左手が切れたところもあります
横穴群を左に分け稜線へ
視界が開けると葛城山や霞んだ天城山
照葉樹の尾根道

たどり着いた山口峠は大きな岩のある分岐です。右手は新城バス停へと下って行く尾根道です。道標に導かれながら左手のふみ跡を下って行くと岩っぽい登りが始まります。

山口峠から左手のふみ跡を下って
岩っぽい道が始まります
岩尾根を登って行きます
細くなった岩尾根

小さな岩場を登りしばらく進むとこのコースの難所の一つ細くなった岩尾根にたどり着きます。事故などなどがあったのか道は右手の10mほどの梯子を下り岩尾根を巻くように付けられています。ロープなどでしっかり固定されていますが梯子の取り付きが気になるところです。

右手のアルミの梯子を下り
ロープで固定された梯子
固定ロープが張られた巻道
岩尾根からの道を合わせ

岩尾根を巻く巻道は固定ロープが張られてはいますが右手が切れ落ちここも気を抜けないところです。前回は途中から岩尾根の上を歩きましたがその方が安全なのかも知れません。

展望台からは富士山
照葉樹の林をたどり
固定ロープが張られた岩場を下り
再び視界が開けると大きな富士山

ここを越えると尾根も広くなってきます。やがて右の岩場の上から富士山を眺めることが出来る展望台です。大嵐山では山頂近くに雲がかかっていましたが真っ青な空の下に大きな富士山、その左には南アルプスの雪の稜線も見えていました。

固定ロープが張られた岩場や垂直の梯子で岩を下ると大平山への急な登りが始まります。固定ロープが張られてはいますが前日までの雨を含んでかなり滑りやすい登りでした。

垂直なアルミの梯子を下り
急な登りに息を切らせると
大平山の山頂
奥アルプス大平会の道標

たどり着いた大平山の山頂は木立に覆われた広場です。山頂には沼津アルプスでお馴染みの道標が建っていました。

 大平山~多比口峠~鷲頭山~奥駿河パノラマ台~志下坂峠~はまゆう前バス停

山頂で少し遅めのお昼ご飯にしたのち鷲頭山を目指して下って行きます。しばらく下ると多比のバス停から登ってくる道を合わせる多比口峠です。

鷲頭山を目指して下っていきます
多比口峠
ウバメガシの稜線
大きな岩を巻いて

ここからは良く踏まれたハイキングコースで行き交う人も目立つようになります。この周辺はウバメガシに覆われた狭い尾根道です。

途中には小さな岩場やステップが切られた岩の道などがあります。やがて道は稜線を外れ多比峠へと下って行きます。

小さな岩場を下ります
ステップが切られた岩の道
多比峠へ下ります
鷲頭山への急な登り

戸ヶ谷へと下る道を右に分けると鷲頭山への急坂が始まります。固定ロープが張れた急な登りに息を切らせると石灯籠が建つ鷲頭山の山頂にたどり着きました。

広い山頂は展望が開けるところですが白く濁った駿河湾方面の展望は期待できません。晴れていれば南アルプス南部の山々も見付けることが出来るところですが清水の街並みも白い霞の中でした。

展望が開ける鷲頭山
白く霞んだ沼津の海岸線
ヤブツバキが道端に落ちています
急坂を下ると小鷲頭山

鷲頭山からはヤブツバキの花が咲く急な下りが始まります。張られた固定ロープを握る腕にも思わず力が入りそうな急な下りです。

固定ロープの急坂を下って行きます
なおも続く固定ロープの急な下り
大きな岩の下に中将窟
ぼたもち岩

展望が開ける小鷲頭山からも再び急な下りが続いています。しばらく急坂を下ると登山道は右手の中将窟へ。ここは源平の戦いに敗れた平重衡の伝説を伝えるところです。

ここからは明るい尾根道です。しばらく歩くと駿河湾が開けるきらら展望台、振り返る鷲頭山の山肌には岩壁が数か所見え隠れしています。この周辺も岩稜地帯のようできらら展望台の下にはクライミングのゲレンデもあると言います。

きらら展望台から振り返る鷲頭山
志下山も視界が開けるところ
徳倉山の先に沼津の街と富士山
志下坂峠から道を右に

きらら展望台で最後の小休止をしたのちひと登りすると志下山です。さらに緩やかに下って行くと志下坂峠にたどり着きました。

ジグザグに下る落ち葉の登山道
住宅地の脇に出ました
はまゆう前のバス停

ここで道を左に、ジグザグを切りながら下る道は30分ほどではまゆう前のバス停にたどり着きました。程なく沼津行きのバスがやってきました。

平日の奥沼津アルプスは行き交う人は多くありません。それでも途中に幾つかの峠道があることから軽装の人も何人か、地元の人が軽い山歩きとして歩いているようでした。

 

 コース GPSmap

 クリックするとGPSLogをダウンロードします。

 

その他のコース・山行記録
TAG:伊豆
 訪問者数 今月:49件
 Back