原木駅8:50~石堂橋口9:10~茶臼山9:25/30~大嵐山10:00/10~展望台10:45/55~山口峠(新城尾根分岐)11:10/20~大平山下12:05/10~大平山12:15/50~多比口峠13:00~鷲頭山13:45/14:10~小鷲頭山14:20/25~奥駿河パノラマ台15:00/15~志下坂峠15:25~はまゆう前バス停15:50
山の会の仲間との山行は奥沼津アルプスです。沼津アルプスは香貫山から多比峠まで歩く人が多いものの、沼津駅からは原木駅までの縦走では歩程17kmほど、大平山から先は奥沼津アルプスとも呼ばれ岩場やアップダウンの多いなかなか手ごわいコースです。今回は原木駅から沼津アルプスの志下坂峠までの北行コースを歩くことにします。
たどり着いた原木駅から住宅地の中をたどり石堂橋の登山口へ、途中の狩野川からは真っ白な雪化粧をした富士山を眺めることができます。
県道わきには目立たない道標があります。ここからは笹に覆われた登りが始まります。やはりあまり人が入っていないようで多少藪もうるさいようです。
緩やかに登った小さなピークは128mの標高点がある茶臼山、登山道の通過点のようなピークから視界は期待できません。
一度急坂を下ると雑木林の中をたどる道が続いています。思いのほか急坂を登ると大嵐山にたどり着きました。広い山頂は芝生の公園でしばらくするとお花見のハイカーで賑わうところとか、山頂直下の日守山公園に車を停めると軽いお花見の山となるようです。
展望台の上に立つと正面い富士山、それから続く箱根の山々や伊豆スカイラインの十国峠などを見付けることができるところです。天子山塊の上には南アルプスの稜線が真っ白な雪を被っていました。
大嵐山からは大平山に向かうことにします。登山道は公園奥の柵の切れ目から、木立などに大平山を示す道標が付いていますがやはり一般的な道ではないようです。
登山道は雑木林の中を小さく下って行きます。途中には採石場の跡や左が切れ落ちた桟道もありました。
左手の展望が開けると目の前には葛城山や城山、その奥には青空の下に続く西伊豆スカイラインの山々、達磨山や猫魔山の頂を見付けることができるところです。
小さなアップダウンを繰り返すと大きな岩のある山口峠にたどり着きました。右手の道は新城尾根を下って行く道です。
ここからは奥沼津アルプスの核心部分、岩っぽい稜線を登って行くと大きな岩の脇を抜けるところがあります。その先は右手の10mほどの長い梯子を下る巻道です。ここからは固定ロープを頼りに尾根へと登り返します。さらに痩せた尾根、小さな岩場をこえると右手から登ってくる道と合流しました。
トラロープの途中に倒木がありましたがそこから大きな岩の裾を巻くように道が付いていたようでした。
ここからは尾根歩きの道が始まります。右手の展望が開けるところもあり富士山の左には南アルプスの赤石岳や聖岳の頂けも見付けることができます。
垂直のアルミ梯子を下ると大平山への急登が始まります。固定ロープを頼りに落ち葉に覆われた滑りやすい急坂に息を切らせると山頂にたどり着きました。
目安箱と書かれた箱が置かれた広場は木立に覆われ視界は期待できません。ベンチに腰を下ろしお弁当を広げることにしました。
大平山から照葉樹林の中の道が始まります。しばらく下ると多比峠、ここからは沼津アルプスのハイキングコースでお馴染みの手作りの道標が現れます。やがて道はウバメガシの中をたどる尾根道になります。途中には小さな岩場もありますがそれほど危険なところはありません。
やがて道は多比峠へと小さく下って行きます。戸ヶ谷へと下る道を右に分けると急な登り返しが始まります。トラロープも張られた急坂をひと登りすると石灯篭が建つ鷲頭山の山頂にたどり着きました。
広く開けた山頂には石祠があります。木立が多少うるさいものの正面には富士山、その右手には箱根の山々も見えています。山頂には大きな黄色い実を付けたミカンの木があります。前日の風のせいかたくさんの実が落ちていました。
鷲頭山からは固定ロープが張られた急な下りが始まります。目の前が開けた小さな広場は小鷲頭山、正面には白い雪を被る富士山、ゆるやかに弧を描く駿河湾の先には南アルプス南部の山が雪を被っていました。
さらに固定ロープが張られた急坂を下ると中将窟です。平重衡が隠棲したと伝えられる岩窟にはお堂に囲まれた石仏が祀られています。
ぼたもち岩で志下に下って行く道を分けます。大平山手前で出会った夫婦連れの方が話していましたがここから日守山公園までの道があるようで、駐車場に車を置くと周遊コースとして歩けるようです。
ここからはなだらかな道が続きます。きらら展望台からわずかに登ると奥駿河パノラマ台です。振り返ると鷲頭山、山肌には切れ立った岩壁がそびえています。鷲頭山は西伊豆のクライミングゲレンデとして知られたところのようですが目の前の岩壁もそのような岩場の一つでしょう。
志下山を越えると志下坂峠です。ここで道を左に、緩やかに下って行くと志下の住宅地にたどり着きました。めざすはまゆう前のバス停では僅かの待ち合わせで沼津行きのバスがやってきました。