戸田峠10:05-金冠山10:25/35-戸田峠10:50-達磨山12:00/25-伽藍山13:15-土肥駐車場13:25/35-船原峠(土肥峠)14:25
西伊豆スカイラインの走る明るい笹尾根には伊豆山稜線歩道が整備されています。大きな富士山を眺めながら明るい笹尾根を歩くトレッキングコースはこの時期のお勧めのコースです。
山の会の仲間と伊豆の民宿に一泊する忘年山行ということで修善寺の駅に。小奇麗になった駅前には予約していたジャンボタクシーが待っていました。
タクシーはすっかり葉を落とした山里を登って行きます。たどり着いた戸田峠は西伊豆スカイラインの通る峠です。目指す金冠山の登山口は小さなトンネルの傍にありました。
アセビなどの灌木の中の階段をひと登りすると明るく開けた金冠山の山頂です。目の前には駿河湾を挟んで大きな富士山、左手には白く雪を被った北岳から農鳥山、塩見岳と続く南アルプスのパノラマが広がっています。相模湾の先には日本平、その手前には美穂の松原も見付けることが出来ます。
この展望を目当てに金冠山に登ってくる観光客もいるようで広い山頂も思いのほかにぎわっていました。
戸田峠に戻り達磨山を目指す笹原の稜線歩きが始まります。右手には相模湾、左手は箱根の山から玄岳、巣雲山へと続く伊豆スカイラインの稜線が見えています。
小達磨山からあせび峠に下った道は達磨山へと登り返します。明るい笹原の尾根歩きですが木の階段が続く登山道は思いのほか登り応えがあるところです。
たどり着いた達磨山も展望が広がるところで山頂標識の側には一等三角点がありました。振り返ると金冠山の上に頭を雲に隠し始めた富士山、その右には沼津アルプスの山々や発端丈山なども見付けることが出来ます。
山頂で昼食を楽しんだのち土肥峠を目指すことにします。西伊豆スカイラインに沿うようにして続く縦走路の先は仁科峠から二本松峠の稜線です。笹原の縦走路を下ると再び古稀山への登り返しになります。
道標が建つ古稀山はあまり目立たない山頂です。この先、舗装道路を下って行くようになると伽藍山です。ここも目立たない山頂です。笹薮の中には三角点があるようですが見付けられませんでした。
土肥港付近の海岸を眺めながら伽藍山を下ると再び舗装道路を下って行くようになります。道端には山茶花の真っ赤な花が咲いていました。
土肥の大きな駐車場で小休止、予定では棚場山を越えて鉄塔峠まで行こうと思いましたがこの先の船原峠でタクシーを呼ぼうということになりました。
駐車場の先から薄暗い山道を下って行くと船原峠の陸橋の下にたどり着きました。ここは湯ヶ島と土肥を結ぶ峠で、土砂崩れのためか旧道は通行止めとなっていました。
この周辺は地名が輻輳しているようで判りにくいところです。船原峠は土肥峠とも呼ばれています。棚場山の先の峠は南無妙峠や吉名峠、鉄塔峠とも呼ばれているようでした。
宿泊は湯ヶ島温泉から少し離れた猫越川沿いの民宿です。ご主人のお父さんが大工さんだったということで太い梁や掘りごたつ、なかなか趣向を凝らした造りです。壁には日光の五重塔の絵図面が掛けられていました。
日曜日と言うこともあって同宿のお客さんは家族連れの1組だけ、囲炉裏の傍のテーブルには地元の魚や野菜の煮物など、民宿らしい素朴な料理が並んでいました。