御幸トンネル駐車スペース~(0h55m)~850m附近~(0h45m)~展望台~(0h20m)~花牟礼山山頂~(1h25m)~御幸トンネル駐車スペース
九重山を間近に眺める花牟礼山は鏡岳、万丈塔、ミズガキ山など1000メートルほどの山々が連なる山塊の中の一峰です。明るい草原に覆われた山頂からは九重の山並みを間近に眺めることのできる展望の頂と言います。
ナビを頼りに登山口である御幸トンネルに向かいました。ガイドブックではトンネルの先に駐車場があると言うことでしたが、トンネル手前の駐車スペースに車を停め山頂を目指すことにしました。
トンネル手前から車道を戻るとシイタケを栽培する林の脇に花牟礼山登山口の標柱が建っています。
ここからは舗装道路のなだらかな登りが始まります。杉林の中を抜けると明るい牧草地の中を緩やかに登る登山道になります。途中までは車で登って行くこともできそうでしたが駐車できそうなところは見当たりません。
左手に牧場の中を下って行く道を分けた登山道は山肌を巻くように登って行きます。途中の分岐点で道を右に折れ東側の稜線から山頂へと登って行きます。分岐点には道標も見当たりません。稜線への取り付き点には赤いテープが木に巻かれているだけで判り難いところです。
分岐点からは暗い林の中を登って行きます。しばらく急な登りに高度を稼ぐと展望所と呼ばれる草原にたどり着きました。目の前には久住山の大きな頂がそびえています。この時期、ミヤマキリシマが咲くと言う頂もまた紅に染まっていないようです。
ここからは明るいカヤトの稜線を緩やかに山頂へ。山頂手前の登山道には無造作に三角点が置かれています。あまり展望のない所に三角点があるのは少し解せないものです。
最高点は登山道の通過点と言ったところで道標もありません。少し下った展望の良い山頂の肩に山頂標識と古い祠が祀られていました。
目の前には大きな大船山の頂から平治岳への稜線がそびえています。明日はあの頂に登ることにしましょう。左に目を移すと白く霞んだ空の下に遠く祖母山の頂が霞んでいました。
山頂で展望を楽しんだ後、往路をたどり車を停めた駐車スペースへと下ることにしました。
花牟礼山という響きは花の多いところ、春にはフデリンドウやオキナグサ、夏にはリンドウやヒゴダイが咲く山と言いますが目立った花を見付けることはできません。
それでも登山道わきにはミツバツチグリやハナニガナ、ジシバリ、トキワハゼなどお馴染の春の花が咲いています。登山口近くの道端にはノアザミのほかサイハイランが咲いていました。