吉武台牧場駐車場-(1h00m)-万年山山頂-(0h35m)-吉武台牧場駐車場
九州百名山にも選ばれた万年山はテーブル状に形成された溶岩の台地で、下万年(したばね)と呼ばれる台地の上に上万年(うわばね)を乗せたダブルメサの山として知られています。山頂周辺にはミヤマキリシマが群生地することからハイキングの山として人気のある山です。
登山口は幾つかありガイドブックでは柚木バス停から九州自然歩道をたどるコースが紹介されていました。またネットには吉武台牧場の近くから牧場の中の道をたどるコースも紹介されていました。天候が思わしくないこともあり吉武台牧場の傍から山頂を目指すことにしました。
国道210号線から細い林道をジグザグに登って行きます。暗い杉林の先にそびえる万年山の山肌には真っ白い雪が張り付いていました。視界が開けると牧草地の中を進む道になります。車止めのゲートの傍が吉武台牧場の資材置き場です。広い駐車場にはこの時期訪れる人もなく閑散としていました。
リュックサックを背にコンクリートの農道を緩やかに登って行きます。しばらく登ると林道わきの木やカヤトの茎に白い樹氷の花が咲いていました。樹氷は加冷却になった水蒸気が草木に付着するもので-5°以下で出来ると言います。この付近の気温はかなり下がっていることがうかがえます。
一度小さく下ったところが水場で近くには避難小屋とトイレもありました。この付近一帯はミヤマキリシマの咲く園地で、花の時期には家族連れなどで賑わうところです。
しばらく登ると舗装道路も終わり、山頂へと登る階段の道が始まります。特徴のある柱状節理は南面に発達しているためここからは眺めることができません。真っ白な霧の中を登って行くと左手から九州自然歩道の道を合わせ広く開けた万年山の山頂にたどり着きました。山頂には1等三角点があるものの、ミルク色に霞む山頂からは展望を望むべくもありません。気温もかなり下がっているようで早々に登山口を目指し下ることにしました。