梅ヶ瀬の茶屋9:55~湿原10:40~日高邸跡11:20/50~梅ヶ瀬の茶屋13:15
山の会の山行は房総の梅ヶ瀬渓谷です。東京湾アクアラインを利用すると房総までも比較滝簡単にたどり着くことが出来ます。しかし通勤時間帯だったためかひどい渋滞、海ほたるのパーキングにたどり着くまでに1時間半以上かかってしまいました。
たどり着いた小湊鉄道の養老渓谷駅、紅葉が始まった集落の中を下って行くと梅ヶ瀬の茶屋です。気さくなお婆さんが駐車場の受付をしていました。
大福山へと向かう女ヶ倉林道を右に分け落ち葉の林道をしばらく歩くと梅ヶ瀬川です。ここからは小さな渡渉が始まります。
踏み石をたよりに渡渉を繰り返すと小さな湿原、対岸の岩壁は真っ赤な紅葉に包まれていました。ここは紅葉のスポットとして観光案内などにも登場するところです。
濡れた岩壁や手掘りのトンネル、地層が現れた沢床を歩くとやがて大福山へと登る尾根ルートの分岐です。ここで道を左に、台風で倒れた倒木が目立つ道を僅かに進むと日高邸跡です。広場には大きなもみじ、紅葉の盛りは1週間ほど前であったようで広場は落ち葉の絨毯に覆われていました。
ここは梅ヶ瀬渓谷の紅葉のスポット、ネットなどでお馴染みの苔ともみじ、小さな池も湖面に落ち葉を浮かべていました。
尾根コースを登り大福山から駐車場に戻る予定でしたが朝の渋滞で少し時間的にキツそうです。無理をせず往路を戻ることにしました。
帰り道では5~6人の作業着の若者、千葉はヤマビルが多いところと言います。寒くなり始めたこの時期は出ないものの駆除作業を行っているとか。夏の丹沢もヤマヒルで悩まされますが房総の山もまたヤマヒルの対策が必要なところのようです。
梅ヶ瀬渓谷からは道を迷いながらチバニアンに向かいます。地球46億年の歴史の中、地球の地磁気は何度も逆転を繰り返していると言います。チバニアンはその痕跡を残す地層で2020年1月に国際学会でGSSP(国際境界模式地)に正式に認定されました。77万4000年前から12万9000年前の更新世中期にあたる地質年代、地球の歴史の中では若い年代と言います。
駐車場わきにはビジターセンターがあります。担当の方がパネルでチバニアンの説明をしてくれました。77万年前は木曽御嶽山が噴火した時代、噴火で放出された火山灰の地層(白尾凝灰岩層)露出しています。地層から上部が中期更新世のチバニアン、下部が前期更新世のカラブリアンと言います。この時代、アフリカ大陸では現代の人類の先祖であるホモ・サピエンスが誕生した時代です。
ビジターセンターから急な坂道を下ると養老川です。川岸の斜面がチバニアンの露頭、工事用の階段を登って行くとゴールデンスパイクが打ち込まれた地層がありました。
赤や黄色の杭は地磁気の向きを示しているとか赤は地磁気の向きが現在と逆の状態を、黄色は地磁気の向きが逆転している途中の状態を表していると言います。
ビジターセンターの人の話では現在は地磁気が減少している過程で、2000年もすると地磁気が逆転する可能性もあると言っていました。その過程では地磁気が弱まり、太陽から飛んでくる電子の影響で電子機器は大きな影響を受けるでしょう。また日本のような低高度帯でもオーロラが見えると言っていました。
何れ我々が生きている時代のことではないでしょうが地球の長い歴史の中では氷河期や隕石の衝突など大きな変化が繰り返されたということでしょう。
養老川からは保田に向かいます。千葉を縦断する国道410号線、途中には清和県民の森があります。森と湖のリゾートとしてホテルなども建っていますがあまり人影は多くないようです。
たどり着いた保田漁港、何度も訪れたところですがすでに早い秋の日が低くあり始めています。海を挟んで大きな富士山を望むことが出来ます。
平日にもかかわらずお客さんも数人、メニュー少し値上がりしているようですがかつての名物であった大きなイカのかき揚げもありました。山の会の仲間はメニューに誘われたのかお土産なども含め色々と注文していました。
帰りは富津金谷インターから館山道で、今日は渋滞に縁があるのかアクアラインは再び長い渋滞です。それでも川崎方面への道を急ぐ車だ多いのか海ほたるのパーキングは比較的すいていました。