下貫沢駐車場10:20-(0h45m)-水仙ピーク11:05-(0h15m)-嵯峨山11:20/30-(0h45m)-嵯峨山分岐12:15-(0h25m)-下貫沢駐車場12:40
日本海を中心に連日雪のニュースが報道されていますが、関東周辺は冬晴れの日が続いています。山の会の仲間と一緒に早い房総の春を訪ねに嵯峨山を訪ねることにしました。
この周辺は滝沢馬琴の小説、南総里見八犬伝の舞台ともなったところで、周辺にはをくずれ水仙郷や江月水仙ロードなどのスイセン郷があります。
たどり着いた下貫沢の集落の先には小さな駐車場があります。平日にもかかわらずすでに3台の車が停まっていました。
明るい日に包まれた斜面を見上げながら里山の道を登って行きます。暗い沢には朽ちかけた丸木橋がかかっていました。重量制限と言うこともないでしょうが今にも折れそうな丸木橋です。
水仙の甘い香りに包まれた斜面を登って行く道はやがて杉林の中へ。気温が低い日が続いているようで杉の梢は茶色くなっているものの、杉花粉が飛び始めるにはまだしばらく時間がかかるようです。
しばらく登った所が釜ノ台の集落への道を左に分ける分岐点です。ここからは稜線に向かっての急な登りが始まります。細くなった稜線には小さな露岩帯もありました。
右手が開けたところは水仙ピークと言われるところで、白く霞んだ空の下に房総の山並みが続いています。しかし特徴の少ない房総の山ではその頂が何処かを特定するのは難しいものです。
一度小さく下って登り返したピークが嵯峨山の山頂です。木立に囲まれた視界の利かない山頂には三角点と山頂標識がありました。
山頂からは釜ノ台の集落へ下って行きます。明るい日を浴びる里山には黄色く色付いたミカンが実っています。蕾が膨らんだ梅の梢には白い花が1輪、2輪。ここ房総の春はもう目の前なのでしょう。
明るい里山の中をたどる道は新しく付け直された舗装道路へ。小さな道標から木の階段を登って行くと程なく先ほど分かれた嵯峨山の分岐にたどり着きました。車を停めた下貫沢の駐車場は目の前です。
帰りには近くの道の駅ふらりとみやまに立ち寄り海の幸を賞味することに。2階のレストラン網納屋はたくさんのお客さんで一杯です。刺身ランチとアラ煮の定食を注文。値段も手ごろで格好美味でした。
寒い時期は房総の里山ハイクがGood。おまけに海の幸が付くと思いの外充実した一日を過ごすことが出来ました。
鋸南町周辺では1月末まで水仙まつりを行っているようです。今年は寒い日が続いているようでまだ水仙はあたりに甘い香りを漂わせながら咲き乱れていました。