平群天神社9:00-東屋9:30/45-伊予ヶ岳南峰9:55/10:00-伊予ヶ岳北峰10:05/10-平群天神社11:05
暖冬と言われた冬も今週からは寒気が南下し寒い日が続いています。関東の南岸を低気圧が通ると言うことで天気は曇り、ぽつぽつ雨も落ちてきそうな寒い一日です。
たどり着いた平群天神社の駐車場に車を停め山頂を目指すことにします。境内には咲き始めた紅梅、その傍には散り残ったモミジも残っています。
天神社傍から伊予ヶ岳への登山道が始まります。登山口の案内板によると伊予ヶ岳は富山、御殿山とともに富山三山の一つに数えられる頂で、四国の石槌山の別名、伊予の大岳に因んで名付けられたと言います。
緩やかに登り始めた登山道は照葉樹林の中をジグザグに登って行きます。富山とともに県立自然公園に指定されていることもあり、階段や手摺りなどが整備された遊歩道のような道が続いています。
しばらく登ると東屋の建つ展望台です。広く開けた視界の先には富山の双耳峰、南側には御殿山の稜線も見えています。晴れていれば久里浜の海岸線も見えるのでしょうが今日の天気では無理のようです。
東屋からは山頂直下の急坂が始まります。岩交じりの急坂には固定ロープも数本、登り口には「道が大変険しくなっています・・・」と書かれていましたが確かに子供連れなどでは多少きついところかも知れません。
たどり着いた南峰は房総のマッターホルンの名にふさわしく三方が切れ落ちた岩場の上です。柵がめぐらされていなければ少し危なげところです。
山頂からは北峰を往復することにしました。鞍部から登り返すと三角点を頭に載せた小さな北峰の頂です。振り返ると切り立った南峰の頂がそびえ立っていました。
360度の展望が広かるものの針葉樹の林が続く特徴の少ない頂は判り難く同定をするのは難しいものがあります。南側は御殿山、西側には富山の双耳峰、その右には津辺野山を見付けることができます。しかし北側に見えるはずの鋸山や鹿野山などはその頂を同定することができませんでした。
南峰に戻ってから車を停めた平群天神社を目指し急坂を下ることにします。しばらくまとまった雨も降っていない乾いた坂道は滑りやすくしっかり固定ロープのお世話になってしまいました。
房総のスイセンの名所としてはをくずれスイセン郷や保田水仙ロード、嵯峨山などが有名ですが富山にも地元のスイセン畑をつないだ遊歩道が整備されています。
入り口が判り難く少し探しましたが目立たない案内板からスイセンが咲く遊歩道が続いています。
今年は暖かい日が続いたこともありすでにスイセンは満開、あたりはかすかな甘い香りに包まれていました。ここ房総はまたビワでも知られたところです。電気柵をめぐらせたスイセン畑の脇にはビワがたくさんの実を付け始めていました。
今日の予定の最後は保田のばんやでの昼食、昼過ぎにもかかわらず駐車場は車で溢れています。たくさんのメニューに目移りをしながら思い思いに注文、出てきたワラサのあら煮はそのボリュームに圧倒されます。
メニューにはお持ち帰りしても結構と書かれていましたが確かに一人で食べるには多すぎる量です。少し甘めの味も結構おいしかったです。