聖跡桜ヶ丘駅10:10~九頭龍公園10:25~連光寺谷戸田10:55~桜ヶ丘公園・とんぼの広場11:00~旧多摩聖跡記念館・丘の上広場11:15/55~桜ヶ丘公園・サービスセンター12:10~熊野神社12:45/55~原峰公園13:10~いろは坂・金毘羅宮13:30~聖蹟桜ヶ丘駅13:45
今回も多摩丘陵のハイキング、聖蹟桜ヶ丘駅周辺の桜ヶ丘公園、原峰公園をめぐる軽いハイキングです。
たどり着いた聖蹟桜ヶ丘駅の近くには九頭龍公園があります。かつてここは関戸と呼ばれた町で霞ノ関という関があったと言います。
公園に三角点があるようなので立ち寄ってみましたが標柱えも見当たりませんでした。
大栗川を超え市街地を登って行くと連光寺谷戸田があります。連光寺は一等三角点の点名として記憶にあります。連光寺と言うお寺はすでに鎌倉時代に廃寺となっていたと考えられていまが、地名は桜ヶ丘公園周辺に広く残っています。
たどり着いた桜ヶ丘公園とんぼの広場、ここからは雑木林の中の道を登って行きます。我々は今が盛りのあざみの道を、小さな幼稚園児の一団がちょうの道を登って行きました。
丘の上広場には旧多摩聖跡記念館が建っています。ここは明治天皇が行幸されたところです。天皇の偉業をたたえるため元宮内大臣の田中光顕が建設した記念館と言います。聖跡桜ヶ丘駅の地名はこの建物の名から名付けられたものす。
記念館の中には明治天皇の騎馬像を中心として幕末明治に活躍した人々の書画や、多摩市周辺の豊かな植物の写真等が展示してありました。
丘の上広場からは雑木林の中の坂を下って行きます。しばらく下ると十字路、我々は右手の公園西中央口への道を下って行くことにしました。
広い公園の中の遊歩道はサービスセンターへ、ランニングを楽しむ人が多いようで道端には距離を示す標柱が建っています。富士美の丘、こならの丘などゆっくりと散策を楽しむには良さそうなところです。
公園西中央口からは住宅地の中の舗装道路歩きが始まります、緩やかに下く行った道は乞田川を超えると旧鎌倉街道です。
石鳥位の先に祀られた熊野神社、かつて霞ノ関南木戸があったところと言います。現地の案内板によると熊野神社の参道に沿って柵の丸柱の跡が発掘されたと紹介されていました。
現地では本殿の修復工事が行われていました。御神体は近くの神輿蔵に遷座、古い社が取り出されています。ほこりを被った屋根の上には勝男木や千木、工事を行っていた宮大工の方の話では200年以上も前のお宮で、千木には風を受け流す風穴が付いている、屋根には和釘が使われているなどと話されていました。
現地に由緒書きなどなさそうで詳しいことは判りませんが都内で唯一、桃の神様(意冨加牟都美命)をお祀りする社と言います。
熊野神社から僅かに進むと原峰公園です。暗い竹林の中を登って行きます。案内板によると自然をそのままに残した公園と書かれていましたが訪れる人は多くないようです。落ち葉を踏みしめながら公園を歩くと芸術作品に手を触れないで下さいと書かれた案内板、雨のしずく、風のみちなど・・・の作品があります。あまり紹介されていないこともありこれだけを見るために訪れる人は多くないでしょう。
原峰公園からさらに住宅地の中を進んでいきます。視界が開けた都心方面は多摩川をはさんで低い丘陵が連なるところです。曇りがちな空の下に見えた山影は80kmほど離れた筑波山の頂のようでした。
いろは坂手前の道端には天守台(関戸城跡)の案内版があります。鎌倉街道を見下ろす交通の要衝に北条氏の家臣、佐伯一助道永が建てたと言われています。開発が進んだ住宅地の中にあることから往時の遺構は残っていないようです。
金比羅神社の社の脇からはいろは坂を下って行きます。つづら折れに下って行く道に交わるように階段の遊歩道を下って行きました。
やがて道は大栗川を渡ります。しばらく歩くと聖蹟桜ヶ丘駅の駅前にたどり着きました。
これで多摩ハイクも3回めです。暑い夏には歩くことはできませんが秋や冬には気軽な散策コースとして丁度良いコースのようです。