はるひ野駅11:10~黒川よこみね緑地11:25~丘の上広場公園11:40/12:10~天王森公園・八坂神社12:25~若林台公園12:45/13:20~上谷戸親水公園・水車小屋13:40~学園通り13:55~黒川駅14:20
小田急沿線の里山をめぐるハイキングコース、今回ははるひ野駅と黒川駅へを結ぶハイキングです。
たどり着いたはるひ野駅は平成16年に開業された小田急線で一番新しい駅です。新百合ヶ丘経由で新宿まで40分ほどの通勤圏と言うことですが開発はあまり進んでいないようです。駅前のロータリーにも商店街など多くありませんでした。
駅前広場からよこやまの道を目指すことにします。スーパー地形図のルートナビを利用しましたが最初からから逆方向に、やはり地図が頭に入っていない市街地は判り難いものです。
コースの最初はよこやまの道をたどる雑木林の道です。古くから武蔵野と西国を結ぶ交通の要衝として利用されてきました。鎌倉古道や奥州古道、古代の東海道などの数々の古街道が交差し、東国と西国を行き来する商人や武士、巡礼者や貴人などが往来したところと言います。
住宅地の中から道標に導かれながら雑木林の道を登って行きます。黄色に色付いたミズナラの坂道は程なくよこやまの道に、南多摩尾根幹線道路に沿って続く尾根道は近くの人の散策路となっているようで、散策を楽しむお年寄りやトレランなどの若者が多いところです。葉を落とした梢の先には丹沢や奥多摩の山並みが見え隠れしていました。
弓の橋近くにはよこやまの道の案内板があります。以前歩いた長池公園付近から弓の橋まで、途中には防人見返り峠や一本杉公園、もみじの広場などがあるようです。
丘の上広場の陽だまりで少し早めのお弁当です。ここからは南多摩尾根幹線道路を離れ舗装道路を登って行きます。展望が開けると青空の下に丹沢の青い稜線、その上に白い雪を被った富士山がそびえていました。
多摩大学の近くに八坂神社の社があります。ここは多摩市の最高点で、相模野基線の連光寺一等三角点があるところです。
相模野基線は明治のころ全国に設定された15の基線の一つで、連光寺の1等三角点は基線北端から続く三角点です。連光寺、丹沢山それと湘南の浅間山、連光寺、千葉の鹿野山、浅間山を結んで三角測量を行ったと言います。
当時はレーザー測量なども行われていなかった時代、相模野基線の測量に105日を要したと言います。当時の測量が如何に大変であったかは映画「点の記」にも描かれていました。
今は木立の覆われ三角点から丹沢は見えません。往時はここから丹沢の山頂を見通すことができたのでしょう。
八坂神社からは南多摩尾根幹線道路に沿った車の流れが多い道を歩きます。程なく道は広い園地は若葉台公園にたどり着きます。この公園はサイクリングを楽しむ人々の休憩所になっているようで、芝生にはお弁当の若者など、近くのファミマは飲み物やお弁当を買い求めるお客さんで賑わっていました。
段々広場として整備された園地は展望が広がる園地、秋の日差しを浴びながらお弁当を広げるのにも良さそうなところでした。
石段を下って行くと紅葉を水面に映す池、ザリガニを採ろうと釣り糸を垂れる親子連れもいます。ここからはせせらぎに沿って続く遊歩道です。
初夏にはホタルが飛ぶという道を下って行くと谷戸親水公園です。地元の人がボランティアで草刈りなどを行っています。園地の中に水音を立てながら回っている水車小屋がありました。ここもまたボランティアのグループが管理しているようです。粉ひきなどは行っていないようですが水車の維持管理はなかなか大変なのでしょう。
アーチ形の橋を超えると道はせせらぎを離れ鶴川街道沿いの舗装道路を歩くようになります。
若葉台入り口の交差点の先で道を左に折れ学園通りへ、京王線の高架橋を超えると心地よい田園風景の中をたどる道です。途中、分岐を見落としてのか薄いふみ跡をたどってしまったところもありした。
黒川東営農団地を過ぎると黒川駅は目の前です。改札口は線路の連絡橋の上にあるようでエレベーターに、平山城址駅もそうでしたが始めてくる人には少し判り難い駅でした。